2014年04月30日

カフェで聴く『里帰り』  第四回 春のikkA寄席 2014/04/27


スカイツリーのおひざ元、粋歌さんの「地元」押上の一軒家カフェで落語会。

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三遊亭粋歌『牛ほめ』
三遊亭粋歌『コンビニ参観』
三遊亭粋歌 踊り 奴さん姐さん 

仲入り 着物姉妹による演奏

三遊亭粋歌『里帰り』
 
限定20席は満員。なかは割と広々していて快適。

一軒家カフェの2階はなんと本屋さん。開始まで時間があったのでちょっと立ち読み。いや畳の部屋で座り読み。
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落語の本を二冊購入。



●三遊亭粋歌『牛ほめ』
「地元のこの会では古典を掛けたいと思いまして」と、ばかな家族の小噺から与太郎噺。
スタンダードな演出。おじさん二人はいいけど、与太郎にもうちょっと独自色があってもいいかな。何度も挨拶するところは結構好きです。


●三遊亭粋歌『コンビニ参観』
古典二席の予定だったけど牛ほめではやはり短いので、特別に新作を。おまけでございます。と、この噺へ。
短い間に幅広い層から笑いが取れる話で、会場の雰囲気に程よくマッチ。粋歌さんにとっては使いやすい武器なんだろうなあ。末廣亭でも受けるし。


●三遊亭粋歌 踊り 奴さん姐さん 
驚いた、あんな狭い高座の上でも踊れるもんなんだ。無名時代のPerfume思い出した。


●仲入り 着物姉妹による演奏
本日の出囃子を担当されたミュージシャン姉妹(アコーディオン+パーカッション)。
ゴダイゴの曲や「丘を越えて」など。のんきに楽しげな演奏。
お二人は「カゲル」というバンドでご活躍中。粋歌さん曰く「イカ天世代にはたまらない」
6/1渋谷でライブだそう。


●三遊亭粋歌『里帰り』
「古典と新作の境目は曖昧で」という短いまくらから始まったこの噺には驚いた!

林鳴平=春風亭柳昇作だと思ってたら、Wikipediaによると、どうやら元がフランスの話で、戦前落語会の重鎮・四代目柳亭左楽が掛けていたらしい。そこから落語協会にもつながっていたのかな(ネットではよくわからないので機会があれば調べてみたい)。
型も落ちも、柳昇師のとはかなり違っていた。
こんなのあったんだ。

嫁いだ娘を諭すお父さんの言葉がしっかりと胸に伝わってくる見事な演出で、さらにびっくり。娘が「着物で」里帰りする、昭和初期の香りが妙に心地よい。嫁姑物は嫌いなはずなのに。

粋歌さん、幅広いなあ。



終演後はカフェで他のお客さんと落語談義など。楽しい夜でした。

粋歌さんはやっぱりいいです。
5/17『シェアする落語』 も絶対に楽しくなりますよ。

ぜひぜひ、ご予約を。



シェアする落語 : 【開催決定!】シェアする落語 第6回 三遊亭粋歌 2014/05/17(土) 



m_shike at 09:30コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2014年04月30日 13:22
5 ここで踊っている絵面を思い出してしまい、他のところで粋歌さんが踊っているを見たり、他の方が同じ踊りをやっているのを見ると、笑いがこみ上げて困っております。
2. Posted by 4k    2014年04月30日 19:12
あはは。落語やって踊りも、となると、やっぱり寄席という装置は良くできてるなあと思いますね。

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