2013年08月29日

船出ですよ 『月例勉強会・立川寸志 公開稽古 今月の3/50(ごじゅうぶんのさん)』 第1回 2013/08/26


寸志さんの始動、目撃してみました。
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立川寸志『庭蟹』
立川寸志『孝行糖』

仲入り

立川寸志『辰巳の辻占』 


会場の橘家は円蔵師や文左衛門師とは関係なく元料亭のレンタルスペース。畳席はなかなかの風情。お客さんは30人くらいかな?


●立川寸志『庭蟹』
無音カメラで撮影した冒頭の写真は、まだ噺に入る前の「企画説明」家元直筆の色紙は「まあやって ごらん」(だったかな?)と、50席を目指す船出に相応しい文字が。

まずこの噺を持ってくるセンスがいいと思う。もともと大家とか店の主はうまい寸志さんに似合ってるし、不思議なほど掛からない。面白いのに。
落ちの後には本人による「言い訳解説」。志ん生師のまくらを膨らまして作ってみたそうだ。
まくらで家元と毒蝮三太夫先生の有名なエピソードを入れたのも良かった。


●立川寸志『孝行糖』
これも本人解説によると、たいていの人は先代三遊亭金馬師の型で演るそうで、だけど寸志さんから見ると長屋の連中が優しすぎて嘘くさいと思っていたら同じ意見の家元の高座を聴いて拵えたそうだ。その長屋連中が出てくる前半がやや冗長(に感じるのは、たぶん立川談吉さんとどうしても比較してしまうから)、後半売り声が入るとぐっと楽しく。前半は今の方針のまま、もっといじれると思う。


仲入り


●立川寸志『辰巳の辻占』 
これも面白い噺なのにそんなに掛からないですよね?こういうのを持ってくるのがいい。語りだけ聴いていると前座とは思えない。「達者だけど、もちっと人物作ってほしいなあ……いやいやいや!、前座さんですよ」などと自分に突っ込みを入れながら楽しんだ。


「公開稽古」と称しつつ、会場選びから噺の選び方、解説まで、寸志さんの落語に対する愛情がずっしり伝わってくる。
その愛情は高座の上で時に空回りもするんだけど、それでいいんだよね前座の公開稽古なんだから。
むしろそういう姿を見に来て、今後の二ツ目昇進、真打昇進の時に威張っちゃおうというスケベな心根で聴きに来てるんだから、こっちはね。拙いところもないと困るんだわ(笑)

残り47にも期待ですよ。
毎月開催だということで、次回は9/22日曜日だそうです。



2013年08月16日17時04分42秒.jpg

 2013年08月16日17時06分30秒.jpg

m_shike at 23:01コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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