2013年07月30日
文都の「ノベル!!」はほんまにすごい! 第4回お江戸DEハナシをノベル!!(昼) 2013/07/29
妻に勧められて二人で日本橋亭。
月亭八天改メ七代目月亭文都襲名披露記念第4回「お江戸DEハナシをノベル!!」昼の部。
いやあ斬新だった楽しかった。妻に感謝
いやあ斬新だった楽しかった。妻に感謝

家元・談志が東京に持っていった「文都」が上方に戻り、襲名されたのが八天改め文都師匠。
古典の名手とお伺いしていたがこの企画では作家さんたちとのコラボレーションで新作を手掛けている。
作品はすべて書き下ろし。
2005年から始まった企画は次回で40回になる。東京では4回目の開催。
ハナノベブラザーズ 襲名披露口上
月亭天使『饅頭怖い』
月亭文都『わあわあ言うております』(田中哲弥 原作)
三遊亭丈二『禁酒番屋』
月亭文都『ガンジマン』(山田正紀 原作)
仲入り
月亭文都『がしんじょ長屋』(牧野修 原作)
●ハナノベブラザーズ 襲名披露口上
月亭天使(司会) 牧野修 田中哲弥 月亭文都 田中啓文 我孫子武丸 浅暮三文 (並び順)
弟子の天使さんが司会を務めたり、浅暮氏が遅刻してしかも最悪の間で口上に加わったり、本人が挨拶したり異例づくめ。
月亭天使(司会) 牧野修 田中哲弥 月亭文都 田中啓文 我孫子武丸 浅暮三文 (並び順)
弟子の天使さんが司会を務めたり、浅暮氏が遅刻してしかも最悪の間で口上に加わったり、本人が挨拶したり異例づくめ。
●月亭天使『饅頭怖い』
落語界初の「存命中の玄孫弟子」(米朝→可朝→八方→文都→天使)。女性です。
上方では「まんこわ」は大ネタ扱いと聞いたことがありましたが、そんなこともないんですかね。前座噺っぽい感じでした。
落語界初の「存命中の玄孫弟子」(米朝→可朝→八方→文都→天使)。女性です。
上方では「まんこわ」は大ネタ扱いと聞いたことがありましたが、そんなこともないんですかね。前座噺っぽい感じでした。
●月亭文都『わあわあ言うております』(田中哲弥 原作)
これはびっくり、メタ落語・脱構築落語・タイムリープ落語。
ありきたりな上方古典の流れがいきなりSF化。しかも出囃子が何度も……。
ネタバレを避けるためにこれ以上書けません。
SF展開と上方落語のエッセンス、このブレンドが絶妙。鳴り物も楽しい。
見台使用。新作派のほうが使うと笑福亭三喬師が仰ってましたね。
これはびっくり、メタ落語・脱構築落語・タイムリープ落語。
ありきたりな上方古典の流れがいきなりSF化。しかも出囃子が何度も……。
ネタバレを避けるためにこれ以上書けません。
SF展開と上方落語のエッセンス、このブレンドが絶妙。鳴り物も楽しい。
見台使用。新作派のほうが使うと笑福亭三喬師が仰ってましたね。
●三遊亭丈二『禁酒番屋』
久しぶり。新作聴きたかったけどこの流れだと無理だよなあ。マクラは面白かったけど、普通の禁酒番屋ではこの会では地味に感じられてしまう。ちょっと損。
久しぶり。新作聴きたかったけどこの流れだと無理だよなあ。マクラは面白かったけど、普通の禁酒番屋ではこの会では地味に感じられてしまう。ちょっと損。
●月亭文都『ガンジマン』(山田正紀 原作)
こちらはとても落語らしい新作。筋は三枝創作落語にありそうなサラリーマンもの。病人の病気自慢が凄まじく、かなり汚い描写もあるのだけど文都師はさらりと聴かせてしまって客は引かない。受ける。落ちも落語らしい。見台使用。
仲入り
長屋の人たちが「でんでろでろでろ」と、どんどん軟体化・同化して「これはこれで、なかなか」と馴染んでしまう。この設定もドウカしているが、その演出がさらに凄まじい。いやほんと、腹の底からびっくりした。
あー書きたい。書きたいけどネタバレだ。やめておく。
ネタバレOKの方はこちらご覧ください。
文都「がしんじょ長屋」 : 高岳堂Blog
ほんとにNHKでやっちゃったんかいな。凄いな文都師。
最後は作家の皆さんも登場してごあいさつ。高座の上の文都師は全く見たことのないカッコになってました。
この破天荒な三つの新作。
人気作家たちの役割はあくまで「原作」であり、これを「面白い落語」に仕立て上げたのは文都師の類まれな落語センス・落語技術であることは間違いない。
様々な工夫も骨太で小手先の芸ではない。
落語とは何か、なんなのか、突き詰めて突き詰めて、その結果としてここまで落語の可能性が広がった。
そう感じる。
だからこんなに多くの作家を巻き込むことができるのだろうな。
文都師が演じると考えると、書きたくなるのだろう。
いやあ、これは他の落語家にみせたいなあ、と思ったら立川三四楼さんが勉強に来ていたそうな。いいじゃん。
立川吉笑さんにも見せたい。聴かせたい。もう聴いているかも。あー書きたい。書きたいけどネタバレだ。やめておく。
ネタバレOKの方はこちらご覧ください。
文都「がしんじょ長屋」 : 高岳堂Blog
ほんとにNHKでやっちゃったんかいな。凄いな文都師。
最後は作家の皆さんも登場してごあいさつ。高座の上の文都師は全く見たことのないカッコになってました。
この破天荒な三つの新作。
人気作家たちの役割はあくまで「原作」であり、これを「面白い落語」に仕立て上げたのは文都師の類まれな落語センス・落語技術であることは間違いない。
様々な工夫も骨太で小手先の芸ではない。
落語とは何か、なんなのか、突き詰めて突き詰めて、その結果としてここまで落語の可能性が広がった。
そう感じる。
だからこんなに多くの作家を巻き込むことができるのだろうな。
文都師が演じると考えると、書きたくなるのだろう。
いやあ、これは他の落語家にみせたいなあ、と思ったら立川三四楼さんが勉強に来ていたそうな。いいじゃん。
立川三四楼(SF)@SF346
月亭文都師匠の落語会「お江戸deハナシをノベル」を勉強させて頂きました。 客席のSF関係者率が高い! 楽屋も作家さん達が広い方の楽屋を占拠していて、普通の落語会とは違う雰囲気(笑)
2013/07/28 22:18:48
今度は文都師の古典が聴きたいです。はてなの茶碗とか。
でも多分、来年もまた行くでしょうこの会は。


上方では隔月開催!
次回は8月30日 40回記念だそうです。
情報はこちらからどうぞ。
トラックバックURL
コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2013年07月30日 12:49
「がしんしょ長屋」は一度聞きたいんですよね。
牧野さんでしょ。
あの人とんでもないの書きそうですからね。
上方の落語家さんはSF作家さんとつながりありますからね。
牧野さんでしょ。
あの人とんでもないの書きそうですからね。
上方の落語家さんはSF作家さんとつながりありますからね。
2. Posted by 4k
2013年07月31日 00:18
がしんじょ長屋凄いですよ。生で観る・聴く価値あります。
上方落語家とSFのつながりは小松左京・桂米朝あたりからですかね。
上方落語家とSFのつながりは小松左京・桂米朝あたりからですかね。