2013年07月14日

唄う談吉・糊屋の婆あ 『談吉百席』第2回 2013/07/06


談吉さんしか出ない立川談吉独演会の二回目。会場は同じアートスペースサンライズホール。

IMG_20130706_171418.jpg

ですが、
IMG_20130706_182122.jpg


今回はこんなに立派に幟(のぼり)が立ってます。

立川談吉『置泥』
立川談吉『天災』

仲入り

立川談吉『唐茄子屋政談』




●立川談吉『置泥』(夏泥)
例によって「なかなか話に入れないぐるぐる回るまくら」、でも上京時の話などエピソードが面白かったので楽しめた。噺のほうは得意ネタの一つ。
ファンは一回目の「でね」で、そうでない人も三回目の「でね」で爆笑する。

 
●立川談吉『天災』
高座下りずにそのまま軽くまくら振ってから噺へ。前半はオーソドックスに進めていたのに後半の入れ事が凄まじい。『千早振る』同様にリズムとメロディに乗っかって狂気の上に狂気がかぶってくる。でも本人はまだまだいじりたいんだろうな。ええ、受けてました。


仲入り


●立川談吉『唐茄子屋政談』
夏向きの噺ということで船徳を予想していたが見事に裏切ってくれて嬉しい。
「話に入る前に一つだけ。唐茄子というのはかぼちゃのことです」と。あ、政談?

噺は人情ものでも、談吉さんは唄うようなリズムを崩さない。
唄い調子は流れるがごとく進行する。結構な登場人物の書き分けもきれいで、吉原田圃のシーンは志ん生のムードをちらっと見せながら、見事な歌を聞かせた。

そう、歌!(端唄?小唄?教養がないのてわからないのよ)これが凄まじく良かった。
よっぽど稽古したのでしょう。見事見事。自然と中手(噺の途中の拍手)が巻き起こった。


それぞれの人物造形にもう少し深みが欲しいけど、噺を必要以上に重くせず、あくまで自分のリズムで語りきったのは見事。
あと、ご本人も言っている通り「自己主張のきつい糊屋の婆あ」が最高。あ、ここだけは人物素晴らしいですね。大事が起きているのにみっちり唄うように自己主張する婆あ、これはいいです。


また聴きたいなあ。 


立ち見まで出た前回に比べるとちょっとだけ空席があったけどほぼ満席。前回にも増していい会でした。

そして今回は、なんと次回のチラシも配られてました!
2013年07月08日00時25分41秒.jpg
 
談吉百席 第三回
日時 2013年10月5日 土曜日 開場18:30 開演19:00
会場 アートスペースサンライズホール(東池袋)
ご予約 こちらからどうぞ

まだちょっと先ですが、もう早いうちから押さえておいたほうがいいかもね! 


※関連記事 
立川談吉ブログ ブログの談吉さん 第二回談吉百席について



m_shike at 20:00コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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