2013年06月11日

爆笑墓場から爆笑の地獄へ!第5回メセナ落語 立川談四楼 桂雀々二人会@館林 2013/06/08


今年もご招待いただきました。これで3年連続。ありがとうございます。

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立川談四楼 『お見立て』

仲入り

桂雀々 『地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ) (2013バージョン)』



●立川談四楼 『お見立て』
昨年は立川志らく師、一昨年は柳家権太楼師、をゲストに招き、ガッツリ笑いを取ってもらって最後は談四楼師が人情噺で締める、というスタイルだったが、今年は雀々師にトリで90分お任せしようという趣向。というわけで前座を飛ばしていきなり登場し、企画の説明をしつつまくらで温めながらこの噺へ。

いやあ、なんかたっぷり笑ってしまいました。特に墓場における攻防が素晴らしい。ウナギ焼いているみたいな扇子の煽ぎ方で線香の煙を立てる、ここだけでもひーひー爆笑ですよ。

で、墓場の話で締めて、地獄の話につなげたわけですね。


●仲入り
さすがに長めに。
しっかりトイレにも行きまして。


●桂雀々 『地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ) (2013バージョン)』
テレビでは何度も見ている師匠だけど生は初めて。
まず、まくらから面白すぎる。うーんとどこまで書こうかな「バスの仕事はつらいよ」くらいにしておきましょうか。
このまくらだけで落語2,3個分の爆笑力。

そしていよいよ大ネタ地獄八景。

いやあ、凄まじかったです。
なんかもう、なんでもありというか、旅ネタという上方落語最重要フォーマットの上に、これでもかこれでもかとギャグを突っ込んで来る。
高度なもの下品なもの、斬新なもの、もう、混ぜこぜで続けざまに、切れることない笑の連打。
どかんどかんどかーん。
おそらく江戸時代からあるギャグと、今年師匠が作ったギャグがものの見事に相乗効果。


およそ90分?の高座を聴き終えた第一声は「ロックンロールだなあ」。
しかし後から考えると、この高揚感はジェームズ・ブラウンなんかの方が近いかもしれない。

わざわざ上方から読んだお囃子部隊も実に効果的。「その、賑やかな、ことー」との合図とともに「はめもの」 がとーんと入る。この賑やかさ楽しさは、上方落語ならではですなあ。

 ちょっと疲れたけど、圧倒されました。


という訳で、前半はスイングジャズ、後半はファンクな落語会、大変楽しゅうございました。


ちなみに館林に向かう「特急りょうもう」のなかで、偶然僕の斜め前の席に雀々師がお座りになりました。

本番前ですからさすがにお声はかけられず、でも後ろからちらちら見える頭と足元を見てしまったんですが、お帽子とスラックスが同じ生地なんですよ。それも趣味のいい。

お洒落だなあと感心していたら、北千住停車中に後ろから肩をポンと叩かれた。

そこには、お洒落眼鏡の談四楼師匠が。

ああびっくりした。東武電車ももうちょっと考えて指定席売って欲しい。心臓に良くない。 一つ間違えると地獄に行ってしまうよ。

m_shike at 21:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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