『シェアする落語』次回は7/7です。

2013年05月29日

第7回ふなっ子寄席 談修真打昇進披露 2013/05/26


船橋出身・立川談修師匠が故郷に錦を飾るところを観に行きました。

 第7回ふなっこ寄席

三遊亭こうもり 『味噌豆』
三遊亭円左衛門 『桃太郎』
柳亭燕路『粗忽の釘』
立川ぜん馬『お化け長屋』

お仲入り

寿 立川談修真打昇進披露口上
柳亭燕路(司会) 立川談修 三遊亭円左衛門 立川ぜん馬(並び順)

マジックジェミー『マジック』
立川談修『大山参り』
チケットは完売。かなり広い会場は地元の方々で満員。


●三遊亭こうもり 『味噌豆』
でました元・末高斗夢。なんというか、ちゃんと前座でした。


●三遊亭円左衛門 『桃太郎』
多分初めて。正直好みではないです。とはいえベテランらしい安定した芸でくすぐりも現代風、受けていました。


●柳亭燕路『粗忽の釘』
いやあ、素晴らしかった。
この噺は大好きで、柳亭市馬師を標準にして瀧川鯉昇師(ロザリオバージョン)、春風亭一之輔師、この前の立川こはるさんといろいろ聴き比べが楽しいわけですが、燕路師もまた素晴らしいですな。
軽妙な語り口が声質と相まって心地よいビートになり、それが見事なグルーヴ感になる。さんざん笑った後に落語聴いたなー、という充実した満足感が。とくにあの「落ち着くために煙草を吸うところ」が絶妙でゲラゲラ笑っちゃった。参りました。


●立川ぜん馬『お化け長屋』
立川流の重鎮・ぜん馬師も負けてはいない。声質は戻らないみたいで残念だけど、まくらから噺の隅々からしまいまで、きれいに整理され刈り込まれて無駄がなく、それだけにしっかり楽しませてくれる。芸だなぁ。


お仲入り こうもりさんが地元NPOのための募金集めを展開


●寿 立川談修真打昇進披露口上
柳亭燕路(司会) 立川談修 三遊亭円左衛門 立川ぜん馬(並び順)
燕路師の司会兼口上は絶妙に楽しい。
円左衛門師は憎まれ役を買って出たのか、ただ家元の物真似がしたかったのか。長い割にいいものではなかった。
ぜん馬師はさすがびしりと締めてくれた。


●マジックジェミー『マジック』
ここでジェミーさんをアサインするところが円左衛門師の類稀なプロデュース力なのかな。
空気が完全に入れ替わるところが非常に良いです。
客席から少女を招いての机・空中浮遊は実に見事。派手なだけじゃなく暖かい。寄席をこなしているだけのことはあります。
芸協から招いたことで、ちゃんと四派そろい踏みになっているところも良いと思う。


●立川談修『大山参り』
いつもの「若きいぶし銀」な感じの語り口。派手さに欠けても、しっかりと自分の落語をやりきっている感じがとてもいい。終盤の登場人物がどんどん増えてくるあたりも、しっかりと演じきっている。
独演会に客を呼ぶには何か武器が必要かもしれないけど、それは今後のお楽しみってことで。
 

この「ふなっ子寄席」ボランティアによる運営のようだが段取りがとてもよく、またお客さんも良かった。
円左衛門師のご尽力の成果なのだろう。頭が下がる。


というわけで、談修師匠、また船橋に来てください。 

m_shike at 21:22コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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