2013年01月15日
「隙間から覗く熱演」の愉悦『シェアする落語 第2回 桂宮治』2013/01/12
またやってしまいました。小さな不思議な落語会『シェアする落語』。

大好評第1回の立川談吉さんに続いて、今度は桂宮治さんを引っ張り出してしまいました。
四家正紀 前口上
桂宮治『お見立て』
桂宮治『阿武松』
桂宮治・四家正紀『シェアタイム』(対談)
お仲入り
桂宮治『棒鱈』
前日。
で、これが数百人とか1000人とかチケット売りさばいた後だったらどうなるかと想像して、落語会主催ってのは結構大変だと思ったわけなのでした。僕の主催はせいぜい24名で当日精算ですから。
当日には元気いっぱい、いつもの宮治さんが登場してくれて、一安心。
●四家正紀 前口上
Nexus7にメモを入れて高座に登場。声は小さいしボロボロでしたな。笑っていただきましたけど。
●桂宮治『お見立て』
新年初仕事の噺からまくらが長い長い。これが受けるウケる。
ドカンドカン。裏で聴いていて嬉しかったですねえ。
噺の方もさらにパワフル。でも僕らは裏ですから、どちらかというと宮治さんの噺より笑い声を楽しむ感じで。
●桂宮治『阿武松』
ちょっとのどが辛そうだったので、スタッフが高座に湯飲み(水とお湯両方スタンバイ)を持参したところ、飲んだところでちょっとペースが狂った(あれ、高座で飲むの難しいらしい)。そこは持ち直して、喉も蘇ったところで、東京五輪誘致話から相撲へ話をずらしてから、この噺へ。
多少噛みつつもリズムは崩さず演じきった。
ただ「鶴岡八幡」はとちってたな。深川ですからね。富岡です。
途中、宮治さん人情噺も行けるんじゃないのと思えるところ多数。いつか『子別れ』聴きたいなあ。好きな噺じゃないんだけどさ。
●桂宮治・四家正紀『シェアタイム』(対談)
始まる前から予想していましたが全然仕切らせてくれない。話振ろうにも客いじりに忙しい宮治さん。
でも桂宮治のもう一つの顔というか、エンターテイナーが持つ心の中の陰のようなものが、少しはお客さんに伝わったかなあと。
そういう部分は隠すべきだというのが昔の芸人ですが、ダンディズムだけが芸人じゃないし、最近始めたブログで宮治さん本人が書いているので、あえて触れてみました。
ベースはこの記事。
自らの不安をも料理する芸協スター候補 桂宮治 (2012/07/13桂宮治vs立川吉笑@らくごカフェ に寄せて) #rakugo #落語
ちなみに、ここに引用できるような安全な話題は一つもありませんでした。
●お仲入り
スタッフが持参した飴が置きっぱなしになっていたのをお客さんがお客さんに配ってくれていた。ありがたいです。
●桂宮治『棒鱈』
『宿屋の仇討』をやる時間はなかったのでこの噺。僕が『宿屋の仇討』を断ったみたいなまくらが振られていましたが、これはもちろん誇張。
一席目の『お見立て』をうまく繰り込んで、息が苦しいほどの爆笑を巻き起こす。前に日本橋亭で聴いた『棒鱈』より相当にバージョンアップしている。だいたい、前に聴いた時よりレベルが落ちているということがないんだよなあ宮治さんは。
いやあ、素晴らしかった。
主催としてはくだらないミスがやたら多くて、ホント自分に腹が立ってしょうがないかったんだけど、風邪が抜けていないはずの宮治さんが大熱演。
別記事で紹介するけどパンフレット『シェアらくグラフ』が素晴らしい出来で、しかも今回とある方の粋なご厚意でカラー印刷が実演。
木戸銭1500円にしてはえらく贅沢な会になってしまった。宮治さんと『グラフ』編集長、カメラマンの高島秀吉さん、このお三方が活躍できるストーリーと仕組みをこしらえた。これについては誇りを持っていいと思っている。
青楓亭で、裏から見ている高座の宮治さんはこんな感じだ。

カレンダーがいいでしょ。こういう会場なんです。
裏と言っても隣の部屋にいるだけなので、客席と大した違いはないはずなんだけど、主宰であって客でない以上、客として落語を楽しむことはできない。どこかドキドキしている。なかなか椅子に座る気にならない。
客の立場で落語を聴けるのは幸せなことなんだな、と思う。

その一方で こうやって隙間から落語を聴くという主催者ならではの愉悦も確かに存在するんですよ。隙間から覗くときの愉悦が。
一方で、今回は「これを聴いて生落語に目覚めた」お客様もいらっしゃって。
いい感じ: ライブ・エンターテインメント 落語:第二回シェアする落語
こういうご感想が頂けることを期待していたので、とても嬉しい。
ともかく、お客様、桂宮治さん、スタッフ、青楓亭の方に心一杯の感謝を。
さて、この落語会がネットを通じてどのようにシェアされているかについては、また別のエントリーで。
いや、びびったびびった。桂宮治@miyajikatura
やっちまった…やはり風邪だったな… 今日は久々に何もないからいっぱいやる事用意してたのに… 壊れた蛇口のように鼻水垂れてくるわ… トレーナー三枚重ね着して毛布と布団掛けても寒気するわ… 身体の節々が痛いわ… 最悪のお休み… ベッドから起き上がれない…
2013/01/11 15:50:29
で、これが数百人とか1000人とかチケット売りさばいた後だったらどうなるかと想像して、落語会主催ってのは結構大変だと思ったわけなのでした。僕の主催はせいぜい24名で当日精算ですから。
当日には元気いっぱい、いつもの宮治さんが登場してくれて、一安心。
●四家正紀 前口上
Nexus7にメモを入れて高座に登場。声は小さいしボロボロでしたな。笑っていただきましたけど。
上田怜史@reiji7777
シェアする落語第二回開催のお礼を熱く語る四家さん。本当に嬉しそう♪ #シェアする落語 http://t.co/tAa7W6oh
2013/01/12 18:10:36
●桂宮治『お見立て』
新年初仕事の噺からまくらが長い長い。これが受けるウケる。
ドカンドカン。裏で聴いていて嬉しかったですねえ。
噺の方もさらにパワフル。でも僕らは裏ですから、どちらかというと宮治さんの噺より笑い声を楽しむ感じで。
●桂宮治『阿武松』
ちょっとのどが辛そうだったので、スタッフが高座に湯飲み(水とお湯両方スタンバイ)を持参したところ、飲んだところでちょっとペースが狂った(あれ、高座で飲むの難しいらしい)。そこは持ち直して、喉も蘇ったところで、東京五輪誘致話から相撲へ話をずらしてから、この噺へ。
多少噛みつつもリズムは崩さず演じきった。
ただ「鶴岡八幡」はとちってたな。深川ですからね。富岡です。
途中、宮治さん人情噺も行けるんじゃないのと思えるところ多数。いつか『子別れ』聴きたいなあ。好きな噺じゃないんだけどさ。
●桂宮治・四家正紀『シェアタイム』(対談)
始まる前から予想していましたが全然仕切らせてくれない。話振ろうにも客いじりに忙しい宮治さん。
でも桂宮治のもう一つの顔というか、エンターテイナーが持つ心の中の陰のようなものが、少しはお客さんに伝わったかなあと。
そういう部分は隠すべきだというのが昔の芸人ですが、ダンディズムだけが芸人じゃないし、最近始めたブログで宮治さん本人が書いているので、あえて触れてみました。
ベースはこの記事。
自らの不安をも料理する芸協スター候補 桂宮治 (2012/07/13桂宮治vs立川吉笑@らくごカフェ に寄せて) #rakugo #落語
ちなみに、ここに引用できるような安全な話題は一つもありませんでした。
●お仲入り
スタッフが持参した飴が置きっぱなしになっていたのをお客さんがお客さんに配ってくれていた。ありがたいです。
●桂宮治『棒鱈』
『宿屋の仇討』をやる時間はなかったのでこの噺。僕が『宿屋の仇討』を断ったみたいなまくらが振られていましたが、これはもちろん誇張。
一席目の『お見立て』をうまく繰り込んで、息が苦しいほどの爆笑を巻き起こす。前に日本橋亭で聴いた『棒鱈』より相当にバージョンアップしている。だいたい、前に聴いた時よりレベルが落ちているということがないんだよなあ宮治さんは。
いやあ、素晴らしかった。
主催としてはくだらないミスがやたら多くて、ホント自分に腹が立ってしょうがないかったんだけど、風邪が抜けていないはずの宮治さんが大熱演。
別記事で紹介するけどパンフレット『シェアらくグラフ』が素晴らしい出来で、しかも今回とある方の粋なご厚意でカラー印刷が実演。
木戸銭1500円にしてはえらく贅沢な会になってしまった。宮治さんと『グラフ』編集長、カメラマンの高島秀吉さん、このお三方が活躍できるストーリーと仕組みをこしらえた。これについては誇りを持っていいと思っている。
青楓亭で、裏から見ている高座の宮治さんはこんな感じだ。

カレンダーがいいでしょ。こういう会場なんです。
裏と言っても隣の部屋にいるだけなので、客席と大した違いはないはずなんだけど、主宰であって客でない以上、客として落語を楽しむことはできない。どこかドキドキしている。なかなか椅子に座る気にならない。
客の立場で落語を聴けるのは幸せなことなんだな、と思う。

その一方で こうやって隙間から落語を聴くという主催者ならではの愉悦も確かに存在するんですよ。隙間から覗くときの愉悦が。
一方で、今回は「これを聴いて生落語に目覚めた」お客様もいらっしゃって。
いい感じ: ライブ・エンターテインメント 落語:第二回シェアする落語
こういうご感想が頂けることを期待していたので、とても嬉しい。
ともかく、お客様、桂宮治さん、スタッフ、青楓亭の方に心一杯の感謝を。
さて、この落語会がネットを通じてどのようにシェアされているかについては、また別のエントリーで。