2013年01月07日

ポール・サイモンの『ライブ・イン・ニューヨーク・シティ』


実にまあ、ここに書くのも恥ずかしい理由で、夜遅く、約一時間のドライブを強いられた。どこを走ってもいいのだが一時間走らないといけない。何となく購入したこのCDを聴きながら、なんとなくあっちこっち車を走らせた。人気のない夜の街を走る無意味なドライブは、なんとなく『の・ようなもの』を思い起こさせたのだけど。



ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ(DVD付)
ポール・サイモン
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そしたらこれがいいんだわ。このアルバム。

もともと僕はポール・サイモンの大ファンで、一番好きなミュージシャンと言っていいくらい好きだ。最新のオリジナルアルバムもかなり好きだ。
ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット
ポール・サイモン
ユニバーサル ミュージック クラシック (2011-04-20)
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なんで70になるジジイがこんなすごい作品を作れるのかさっぱりわからないが、好きだ。


でも最近は遊びでは落語、仕事のBGMではボーカルのないジャズにほぼ限定して聴いていたので、なかなか聴く機会がなかった。

いやあ、久しぶりに聴くとホントいい。ライブなのに、70歳過ぎてもボーカルは全く衰えずむしろ進化している。新曲も昔の曲も見事に歌いこなしている。

一時間の無駄なドライブを終えて、家に戻ってDVDを観た。

バックを固める凄腕ミュージシャンは1986年に世界中を揺り動かした大傑作『グレイスランド』のヴィンセント・ングウィニとバギティ・クマロ(カタカナ表記自信なし)のコンビに、僕の知らない、なんだかすごい人たちで、その多くが2つ以上の楽器を駆使する。
ドラムのジム・オブロンはなんであんなギター上手いのだ?ギターのマーク・スチューワートはなんであんなサックスとか縦笛、上手いのだ?

グランドピアノのピアノ線をスティックで叩いて音出していたぞ。あんなのありなのか?

サイモンご本人もガンガンギター弾いている。元気だなー。

根本にあるのはロックンロール。そこにフォークからジャズからザディコからアフリカ・中南米のさまざまなエスノが取り入れられてものの見事な調和を生みだせるのは、この人ならだよなあ。

まあとにかく、これは絶品のポップアルバムですよ。凄腕のおっさん・じいさんしか作れない極上の作品。思い出じゃない。懐古趣味じゃない。いま生きる人のためのポップ・アルバム。


m_shike at 09:30コメント(0)トラックバック(0)音楽  このエントリーをはてなブックマークに追加

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