2012年12月31日
年忘れお江戸なまらく両国亭 馬るこ 鯉八 宮治 2012/12/29
今年最後の落語は両国亭、なまらくさん。
どうですこのラインナップ。凄いですよね。
お客もほぼ満員。29日だというのに。
お客もほぼ満員。29日だというのに。


桂たけのこ『真田小僧』桂宮治『大工調べ』瀧川鯉八『暴れ牛綺たん』中入り鈴々舎馬るこ『鮑のし』
●桂竹のこ『真田小僧』
一番好きな新作落語と言わせてもらおう。深夜寄席・なまらくビギナーズ・浅草演芸ホールと聴いていたので今年四回目だ。それでも嬉しい。わくわくする。
●宮治 鯉八 馬るこ『座談会』
一方で古典改作については立川談笑師を思わせる破天荒さがいい。影響を受けているのかどうかはわからないけど。
ともかく、今年最後の落語がここまで笑わせてくれた。感謝です!
こんな素敵な会を開いてくれたのは、

同じ会場で昼間に「アマ部」アマチュア落語の会を開き、ご自身もダダイズムな『子ほめ』を掛けられた「なまらく」主宰のこう生さん。
(アマ部は1部、2部を鑑賞。麹家馬ことさん 麹家りんりんさん、錯乱坊双極さんが印象的でしたな)
この方の組まれる顔付けは、本当にいい。
来年もさらに面白い番組が組まれてますので「なまらく」注目ですよ!
初めて。
なんかかわいらしい顔立ち。前座にしては結構自由にやっている感じだが、ややオーバーアクトが空回りしているところも。まくらの「師匠の服をもらう話」が面白かった。
なんかかわいらしい顔立ち。前座にしては結構自由にやっている感じだが、ややオーバーアクトが空回りしているところも。まくらの「師匠の服をもらう話」が面白かった。
●桂宮治『大工調べ』
怒涛のまくらが相変わらず面白い。芸協のパーティと、福岡のタクシー運転手の話。詳しくは書けません。
「べらぼう、はもともと『へら棒』でして」と大工調べ。
前に落語カフェで聴いたときに比べると大家の因業振り、棟梁の啖呵、与太郎のオウム返しそれぞれが進歩していて、相変わらずこの人は凄いなと。
前に落語カフェで聴いたときに比べると大家の因業振り、棟梁の啖呵、与太郎のオウム返しそれぞれが進歩していて、相変わらずこの人は凄いなと。
●瀧川鯉八『暴れ牛奇譚』
「あの、僕噛みますからね、前と比較しないでいただきたいのですが」と登場。
まくらは先日秋葉原で聞いた「恋人同士の実はよく聞くと変な会話」「この世で一番不幸な人」に加えて「ある師匠にスーツをもらった」という、とっておきのここに書けない話。
まくらは先日秋葉原で聞いた「恋人同士の実はよく聞くと変な会話」「この世で一番不幸な人」に加えて「ある師匠にスーツをもらった」という、とっておきのここに書けない話。
そしてディスカバーチャンネルの話がでてきたので、鯉八フリークとしては「よしきた」さらにおじさんに欠陥住宅を押しつけられた話で「きたきたきたー」、前世を占ってくれるWebサイトの話から暴れ牛へ。
一番好きな新作落語と言わせてもらおう。深夜寄席・なまらくビギナーズ・浅草演芸ホールと聴いていたので今年四回目だ。それでも嬉しい。わくわくする。
構成が完璧なので、何度やってもほぼ全く同じ。よけいなギャグを追加したりはしない。でもおかしい。人間の卑小さをとことん描ききるドラマを最後ぶん投げて捨ててしまうこの噺の仕立ては、何度聴いても凄いと思う。
浅草演芸ホールではほとんどの客があっけにとられシーンとしてしまい、「芝浜というお噺でした」と降りてしまった。全く同じ噺が、いま両国亭の客をがっちり掴み、うなるほど笑わせている、幸せ。
浅草演芸ホールではほとんどの客があっけにとられシーンとしてしまい、「芝浜というお噺でした」と降りてしまった。全く同じ噺が、いま両国亭の客をがっちり掴み、うなるほど笑わせている、幸せ。
あの落ちもちゃんと受けた。ああ、幸せ。
中入り
正直、この時点で入場料2200円の元は取ったと思わせる満足感。しかし、このあとがまたすごいの。
●宮治 鯉八 馬るこ『座談会』
椅子に座って座談会。
面白かったけど内容は書かない方がいいような。芸協はとてもしっかりしている、ということだけはよくわかりました。
一度幕締めて
●鈴々舎馬るこ『鮑のし』
まくらのマック赤坂・ドクター中松の話がめちゃくちゃおかしい。話自体面白いのだが、とんとんとんとんとんリズムがいいから、さらに笑いを呼ぶ。
噺に入ってからも語り口のキレ、改作ならではのおうむ返しの馬鹿馬鹿しさ(BLのサザエさんでマスオとアナゴがどうしたとか)が炸裂。スピードは最後まで落ちない。こんなに笑っちゃって、俺いったいどうなるのか?
このスリリングな感じが生落語の醍醐味だ!
あれかな、馬るこさんは耳がいいのかな。ああいう面白いおうむ返しを作れるのは。
このスリリングな感じが生落語の醍醐味だ!
あれかな、馬るこさんは耳がいいのかな。ああいう面白いおうむ返しを作れるのは。
前にも書いたかな。
馬るこさんはとにかくオールマイティというか「いまの落語でできること何でもやろうとしている」点で柳家喬太郎師とポジション近い気がする。
一方で古典改作については立川談笑師を思わせる破天荒さがいい。影響を受けているのかどうかはわからないけど。
ともかく、今年最後の落語がここまで笑わせてくれた。感謝です!
こんな素敵な会を開いてくれたのは、

同じ会場で昼間に「アマ部」アマチュア落語の会を開き、ご自身もダダイズムな『子ほめ』を掛けられた「なまらく」主宰のこう生さん。
(アマ部は1部、2部を鑑賞。麹家馬ことさん 麹家りんりんさん、錯乱坊双極さんが印象的でしたな)
この方の組まれる顔付けは、本当にいい。
来年もさらに面白い番組が組まれてますので「なまらく」注目ですよ!