2012年10月17日
『宮治のきもち‘拗(す)ねる’』 2012/10/13 #rakugo #落語
前回は立ち見も出たという日本橋亭、今回は宮治さん忙しすぎて宣伝が間に合わず、それでもなかなかの入り。もうみんなすっかり忘れてますけど、この前まで前座ですからねこの人。

前説 桂宮治柳家緑太『やかん』桂宮治『だくだく』桂宮治『棒鱈』仲入り桂宮治『干物箱』
●前説 桂宮治
ジーンズ姿に日本橋亭の法被を羽織って登場。
「今日はここがピークです」と、たっぷり20分くらい喋ったかな。ほとんど悪口でしたけどね。とてもじゃないが書けません。他の落語家さんもこれくらいぶっちゃけ話すればツイッターに書かれないんじゃないかなw
悪口でも爽やかなのは「こんな悪口言っちゃう自分の俗物ぶり」をもサカナにしているから。
●柳家緑太『無学者、論に負けず(やかん)』
「今日はここがピークです」と、たっぷり20分くらい喋ったかな。ほとんど悪口でしたけどね。とてもじゃないが書けません。他の落語家さんもこれくらいぶっちゃけ話すればツイッターに書かれないんじゃないかなw
悪口でも爽やかなのは「こんな悪口言っちゃう自分の俗物ぶり」をもサカナにしているから。
●柳家緑太『無学者、論に負けず(やかん)』
ごめん、意識失った。ほとんどやかん。講談っぽくなるところはよかった。
●桂宮治『だくだく』
●桂宮治『だくだく』
前説で喋りまくったのでまくら短め。絵を描くところは軽快に飛ばして、後半、泥棒の部分をみっちりと。面白い。感心するのはニンにあった噺をちゃんと持ってくること。
●桂宮治『棒鱈』
またお似合いの噺。女中の腹黒さが何ともいい。
ここでまた一つ宮路さんの武器を発見。会話の途中で心中・本音を聞こえるように言うのがとてもうまい。
普通の演出だと少し抑えめの声で「心の中」「相手に聴こえないように言っている」ことを示すのだけど、宮治さんはこれを間の取り方で処理している。これが絶妙。スピードを落とさず建前(台詞)と本音(独白・心中)を使い分ける。これは凄い。
しかし「こしょうがはいった」の落ちは分かりにくいよね。くしゃみ講釈もそうだけど。
ここでまた一つ宮路さんの武器を発見。会話の途中で心中・本音を聞こえるように言うのがとてもうまい。
普通の演出だと少し抑えめの声で「心の中」「相手に聴こえないように言っている」ことを示すのだけど、宮治さんはこれを間の取り方で処理している。これが絶妙。スピードを落とさず建前(台詞)と本音(独白・心中)を使い分ける。これは凄い。
しかし「こしょうがはいった」の落ちは分かりにくいよね。くしゃみ講釈もそうだけど。
仲入り
サービス精神が半端ない宮治さん。楽屋からも仕掛ける。
影ナレ用のマイクが「間違ってスイッチ入った」ように装って「今日のお客さんほんとにいい人たちだよねー」などと楽屋話を「うっかり流す」。これまた爆笑。
サービス精神が半端ない宮治さん。楽屋からも仕掛ける。
影ナレ用のマイクが「間違ってスイッチ入った」ように装って「今日のお客さんほんとにいい人たちだよねー」などと楽屋話を「うっかり流す」。これまた爆笑。
●桂宮治『干物箱』
掛けるのは2回目とか。順調にネタを増やしていることがよく分かる。ところどころカミカミでも勢いで押し切る。 噛んだところで変な間が空かないので聴く方は支障なし。
文治師の襲名披露で連日大変らしく、この日もちらっと疲れが見える部分もあるにはあったものの、卓越した技術と「目の前のお客をとことん楽しませるぜ!」という気合で乗り切った。素晴らしい。
NHK新人演芸大賞が獲れるかどうかはわからないけど、テレビを通じて多くの人に桂宮治の芸が流れることが、まずは嬉しい。 本選は10月20日、放送は以下の通り。
掛けるのは2回目とか。順調にネタを増やしていることがよく分かる。ところどころカミカミでも勢いで押し切る。 噛んだところで変な間が空かないので聴く方は支障なし。
文治師の襲名披露で連日大変らしく、この日もちらっと疲れが見える部分もあるにはあったものの、卓越した技術と「目の前のお客をとことん楽しませるぜ!」という気合で乗り切った。素晴らしい。
NHK新人演芸大賞が獲れるかどうかはわからないけど、テレビを通じて多くの人に桂宮治の芸が流れることが、まずは嬉しい。 本選は10月20日、放送は以下の通り。
NHK新人演芸大賞本選 落語部門
チャンネル:NHK総合
放送日:2012年11月4日(日) 15:05 〜 16:15
出演者: 桂二乗 / 桂宮治 / 春風亭昇吉 / 春風亭ぴっかり / 笑福亭喬若
