2012年07月11日
ヘッド博士の世界塔とニコラ・テスラとわたくしについて
というわけで、この前、誕生日だったのですが。
1991年のこの日に発売になった傑作アルバムで、こういうのがある。

フリッパーズ・ギターのラストアルバムなんですが、サンプリングとへヴィーなギターサウンドの嵐で、むちゃくちゃかっこいいし情報詰まりすぎだし歌詞は凄いし文学性批評性高すぎだしこれで終わってもしょうがないよね、みたいな作品でございます。
わたくし、この作品大好きで、自分の誕生日に発売されたことを大変誇りに思っておりました。
でもね「世界塔」というのが長らく謎だったわけ。
曲はこんな感じ。歌詞はこんな感じ
すごいでしょ。
でね、
たまたま、自分の誕生日と同じ日に生まれた有名人を探してみたのですよ。
そのなかに、ニコラ・テスラというとんでもない人がいて。19世紀中期から20世紀中期の電気技師、発明家。交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、また無線送電システム(世界システム)を提唱したことでも知られる。
ニコラ・テスラ - Wikipedia
まあ要するに交流電流をベースにした現在の産業基盤はほとんどこの人が作ったようなもの。無線通信も蛍光灯も発明してる。
現代の日本では名前が知られいていない割に、その発明が凄すぎてマッドサイエンチスト扱いされて、陰謀論系の人たちに人気がある。
で、この「世界システム」なんだけど。
"BrochureWardenclyffe" by Nikola Tesla (d. 1943). Original uploader was Lorax at en.wikipedia - Transferred from en.wikipedia; transferred to Commons by User:Papa November using CommonsHelper.
(Original text : Image is from a publication made by Nikola Tesla promoting the of his Wardenclyffe site). Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
情報の伝達システムとして高周波を利用するアイデアは一定の成功を収めましたが、無線による電力の送電システムについては苦しむことになりました。無線による電力の送電システムと情報の伝達システムを「世界システム」と名づけたテスラは、1899年からその研究に着手しました。まず、コロラドスプリングスに建設した研究所で、高周波振動の電気的共鳴を利用して、巨大な電圧を発生させる「拡大送信機」を用い、地球が電気を帯びている、つまり「帯電体」であるということを証明します。これにより、地球を媒介とする送電システムの構築が可能であるとテスラは確信したのでしょう。さらに、この地で頻発する雷放電を観測して、周波数の等しい波が干渉し合い波動がまったく動いていないようにみえる「地球定常波」を発見します。今日ではELF(極超長波)による「シューマン共鳴」として知られている現象ですが、これに電気エネルギーを乗せれば、エネルギーを減衰させることなく地球全体に送ることができるのではないかとテスラは考えたのです。日曜日の歴史探検:ニコラ・テスラの「世界システム」はよみがえるか - ITmedia エンタープライズ
あれ、これ、世界塔じゃないの、と思ったら。
やっぱり。
このアルバム『ヘッド博士の世界塔』の発売日は、ニコラ・テスラの誕生日(=わたくしの誕生日)でした。
うーむ、埋め込んでやがったんですねえ。フリッパーズ、さすがだなあ。