2012年06月04日

第五回 六本木隠れ家落語 正蔵 馬石 一之輔の会 #rakugo #落語


確かe+に勧められたんだっけな?

この売れっ子三人が一堂に会して、六本木の住宅街にある「隠れ家」ライブハウスでの落語会。こりゃ魅力的と即購入。

ところがこの会場六本木BeeHive、どうもよく分からない。Webサイトはライブハウスだというし食べログではラーメンがうまいと。なんなんだ?

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自由席なので早めに行ってみると、中にバーのようなカウンターがあって、お酒も置いてある。

どこに並べばいいのでしょうと聞くと「10分前になったらお呼びしますよ」。
じゃここでラーメン食べてていいですかと聞くと「どうぞぜひ」とのことで、ラーメン食べながら開場を待つという初体験。これがまた、なかなかうまかったんだ。

会場はバーのようなラーメン屋スペースの隣で、ものすごくちゃんとした、大きめのライブハウス。
二階席から、らせん階段を下りると高座と椅子席がある。どこも観やすそうだが、せっかくなので最前列中央に陣取ると、もう高座が目の前。

そしてやはり、やたらと音がいい。おそらくCDから出ている出囃子の音が、頭から3D効果で降ってくる。不思議な感じだ。

●林家正蔵 隅田川馬石 春風亭一之輔 ご挨拶
●林家つる子 桃太郎
●林家正蔵 四段目
●春風亭一之輔 大山参り
●隅田川馬石 笠碁


●正蔵 一之輔 馬石 ご挨拶
夏っぽいカジュアルウエアの三人が登場。順番はこの通り。
まずは座布団なしで三人並んで高座に座り、会の説明。
今回初めて満席に。一之輔昇進、トリは順番で回しているので今日は馬石師、などなど。

●林家つる子 桃太郎
前座。聴くのは初めて。
地語りがいかにも固いので、うーん退屈しちゃうかなと思ったら、台詞に入ると割とすんなり楽しい。顔も台詞も表情がとても豊かで、なんかいい感じではある。
中大落研出身(春風亭朝也の後輩にあたる)で大学落語の世界では有名人だったのだそうだ。

子犬のようなつぶらな瞳で元犬を掛けて人気のある柳亭市也さんに似ているとの記事が正朝師のブログに。
あはは確かに。

●林家正蔵 四段目
高島政伸離婚裁判から歌舞伎俳優はモテるとまくらを動かしてから『四段目』。
小僧・定吉が主役の噺はぴたっとはまっていて、うまいと思います。こぶ時代のイメージで下手と決めつける人が今だにいるのが残念。
ただ、ちょっと声がかれ気味だったかな。相変わらずものすごい数の高座をこなしているのでしょうか。

●春風亭一之輔 大山参り
さっき富士そばで今日のお客さんに声掛けられた。前座の頃、雲助師と寿司屋でばったり会って、奢ってもらわないといけない状況になりとても辛かった、なんて話がまくらに。
噺に入ればいつものマイペース絶好調。広瀬和生氏曰く「男子校ノリ」の一之輔師に、この噺はぴったり。メインの熊を中心にキャラの一人一人がくっきりと描かれ、それがテンポよくトントントンと進んでいくからたまらない。このリズムが大事。最初から最後まで熊のシャレがキツい噺なので、ねっとりやると後味悪い。軽快に飛ばすからこそ、落ちがすとんときれいに決まる。

●中入り
この会場ではビールやカクテルが飲めます。ライブハウスですから。あたくしは遠慮しておきましたが。

●隅田川馬石 笠碁
「落語は好みが出ますので、来ている人は一人が多いですね。せいぜい二人で…」と、趣味繋がりで落語から囲碁につないで、今は囲碁ブーム、テレビの囲碁番組の話から噺へ。
ソフトな語り口の馬石師、碁友達の二人もどこかソフト。「あたしが悪いんだあたしが悪いんだ」なんて言っちゃう。そこがまたいい。
とにかく至近距離で観たので、石を置く指の動きや、目の動きが素晴らしくて。
でもホールだったら楽しめたのかなあ。自信ない。この広さだからこその名演なのかも。

日曜日の昼間、素敵な小屋で素敵な落語。 いいもんです。
マイクなしですし。
このお三方でまたぜひ聴いてみたいと思うし、他の落語家さんたちもここでやってほしい。です。 


m_shike at 22:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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