『シェアする落語』次回は7/7です。

2012年05月25日

お江戸なまらく両国寄席「こしら、きつつき、昇々、吉笑」(2012/05/20) #rakugo #落語


両国亭は本当に久しぶり。
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イープラスで前売りを早々に入手し、良い席確保のために例によって早めに行ったら一番でした。
立川吉笑 『狸の恩返しすぎ』
春風亭昇々『壺算 』 
お仲入り
三遊亭きつつき  『救急車の迷信』 (かな?)
立川こしら  『火焔太鼓』  


●立川吉笑『狸の恩返しすぎ』
「こちらは前座のときにお引き受けした仕事なので、前座のつもりで高座返しもやります」さすがにやりませんでした。二つ目四人で自分で返す深夜寄席スタイルで進行。

前座期間が短かったからと言って苦労していないわけではない、と「とある師匠」への楽屋対応で大変だったという話。

「そんな汚れた足袋で上がるんじゃねえ。足袋裏見てみろ、汚れているだろ」
ところが下したての足袋は真っ白。
「ほらみろ汚れてる」「はい」ああこれが「黒いものでも白い」というやつか、本当なんだと思った。
みたいなマクラでいい具合に客席を温めてから、もはやお馴染みの自作一席。

聴くたびに細かいところをチューニングしているのがわかるし、落ちは毎回違うような。
僕は今回の型が一番好きです。
 

●春風亭昇々『壷算』
初見。すみません好みではないです。やたらどうでもいいところで大声出すだけのだらだらとしたマクラからしてどうにも。

但し、受けてました。だから好みの問題です。あと、やはり昇太師の弟子ですから、新作が聴きたい。弟弟子の昇吉さんの新作は大変面白かったので。


中入り


●三遊亭きつつき『救急車の迷信』(?)
ご存じ円楽党の切札。生で聴くのはものすごく久しぶり。

「さっきまで故郷である東岡崎で落語会に出ていた。もうこの両国亭のほうが故郷だと感じる。
落語やるところにはちゃんと真ん中に柱がないとだめだ」ここで大爆笑。
ご存知の方も多いかと思うが、両国亭にはなぜか、客席のど真ん中に柱がある。

こしらが全く人の名前を覚えようとしないという、芸名すら覚えられず「えーと、とり」「じゅうしまつ!」。などなど、長めのマクラでさんざん沸かせた後で、てっきり古典と思ったら新作。

年老いておかしくなってる父親とその息子の会話。これだけでずーっと引っ張り続け、最後に母親が出てくる展開。

父親の生暖かい感じの狂気がいい。演題はどなたかがツイートしていたものをいただきました。ホントかどうかはわかりません。


●立川こしら『火焔太鼓』
なにやら、風(扇子)でもマンダラ(手拭い)でもないものを持って登場。
これが先日エイベックスから出た自分のCD。いきなり客席に向かって販売開始。一枚も売れない。
一番前に座っていた僕も売り込まれたけど、買わないほうが面白い気がしたので買わない。一枚も売れず。
そのあとコンプガチャの仕組みを解説したり、まあそんな感じのマクラのあとに、お馴染み「エー江戸っ子は、五月の鯉の吹き流し……」

で、噺のほうなんですが、この日も「こしらワールド」は揺るがない。
主役はほとんどおかみさん。彼女の妄想語りが一番充実していて滅茶苦茶面白いという、これほんとに火焔太鼓なの?
ペランペランに軽い、でもどこか心地よい不思議さ。疾走感がいいのかな。

終了後、千葉を中心に「なまらく」企画で検討されているお席亭のこう生さんと少しご挨拶。これからも両国で魅力的な企画を仕掛けるとのこと。
8月には吉笑さん談吉さんという、僕のために作られたような顔付けが。
 
で、結局こしらさんのCD一枚買って帰りました。ご本人から。

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「さっきは買わないほうが面白いと思って買わなかったんですよ」と、こしらさんに申し上げたところ「あーさっき買ってくれれば、帰りに受付が混まなくて済んだんですよー」はい、すみません。 


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 両国亭は歴史的にも面白い場所なんだね。将棋お好きな方にもおすすめ。

m_shike at 00:44コメント(0)トラックバック(1)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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