2012年04月03日
春風亭柳昇師の出囃子『お前とならば』
春風亭柳昇師匠が好きだった。
噺家の出囃子を覚えるのは苦手なのだけど、生では一回しか聴いたことのない柳昇師の『お前とならば』これは覚えている。CDで何度も聴いたからだろうな。
「おまえとならば どこまでも」と適当に歌詞をつけて歌っていたのだけど、あとで原曲を聴いたら出だしは本当にそのとおりだった。大正三年の流行歌。
探してみたら、こんな素敵なバージョンが。
中山うりという方らしい。いい声だ。
それにしてもこの歌詞、柳昇師作の傑作『南極探検』を思わせますな。
『南極探検』は家元・立川談志が落語家として最後に稽古をつけてもらった噺。
つまり、談志師に最後に噺を教えたのは、なんと柳昇師なんだよ。
談志師の『南極探検』は、この噺のもとである『弥次郎』とのメドレーでこのDVDに入っている。