2012年03月26日
アットホームな地域寄席 第9回あかぎ寄席(2012/03/25) #rakugo #落語
どちらかというと、ホールよりは小さな落語会を好むたちである。
演者が近いほうが落語は楽しい。
というわけで、前から一度行ってみたいと思っていた「あかぎ寄席」。
レギュラーの立川こはるさんも勿論好きだが、今日はお休み。
代演として個人的に今年応援する落語家第1位(*)・立川談吉さんが出るというので、こりゃいい機会だと赤城神社へ。
(*)ちなみに同率1位は立川吉笑さんで、この二人は仲がいいらしいよ。

Masanori Shike/四家正紀@shike
あかぎ寄席。談吉さん目当てで来てみたら談吉さんが門前でチラシ配ってた。本日まだ間に合います。14〜/16:30〜/19〜¥1500(あかぎカフェドリンク無料券つき http://t.co/L7xdIZkj #落語 #神楽坂 #rakugo
2012/03/25 13:44:29
神田松之丞『新作講談(引篭もり息子初高座)←勝手につけた』昔昔亭A太郎『悋気の独楽』鏡味菊千代『太神楽』立川談吉『竹の水仙』
芸人4人で午後3回興行。
トリは交代でそれぞれ別のネタをやるという趣向。
トリは交代でそれぞれ別のネタをやるという趣向。
談吉さんがトリの14時開始を選択(おあとは16時半・19時)。
会場はかなり変わった形。高座の前の畳敷きに客席はない。太神楽で使うから。
畳を囲むL字型の土間に椅子が2列並んで計24席。演者によっては戸惑うかも。
●神田松之丞『新作講談(引篭もり息子初高座)』
演目は勝手につけた。あかぎ寄席のWebサイトに正解が出たら訂正します。
初見。こういう筋なら落語でやればいいのになあと途中まで思っていたが、なるほど途中から講談らしくなった。結局まあまあ楽しかったけど、残るのはやはり落語的な楽しさで。中途半端な気が。もう少しスタンダードな講談(新作でもいい)を聴いてみたい。
●昔昔亭A太郎『悋気の独楽』
初見。達者ではあるが、ちょっと一本調子でメリハリがいまひとつに感じられ、個人的にはどうも乗れなかった。ただし「個人的には」です。他のお客さんには受けてました。19時からの部では『御神酒徳利』掛けたらしい。それちょっと聴きたい。
●鏡味菊千代『太神楽』
太神楽には天井が低い。そこをなんとか工夫して技を繰り出す。「ウナギのつかみ取り」という技でバチを落としてあららと思ったら「これはウナギが逃げたところ」と笑いを取ってた。なんだ仕込みですか。でもそのあとほんとに落としてた。
とまあ、ちと失敗が目立ちましたが、ネタおろしもあったので、まあ。
バチ同士、バチと毬のくっつきがなかなか見事。こんなに近くで太神楽観るなんてなかなかないこと。
すみません帰り際でお席亭・いたちや女将と間違えてご挨拶してしまいました。
ひどいね、さっきまで舞台にいたのに。本当に失礼いたしました、です。
●立川談吉『竹の水仙』
めくりは「立川こはる」のまま。出てきて「えー立川こはるでございます」と笑いを取る。
甚五郎を描写する浪曲(広沢菊春の甚五郎伝)を一節唸る。
れがなかなか心地よい。「音痴ですから」とか余計なこと言わずに堂々とやればいいのに。
個人的にはこの噺、どうしても柳家喬太郎師を思い出しちゃうけど、談吉さんに似合う。今日は最後のほう、ちょっととっ散らかったけど、あたしゃ贔屓なので気にしない。その程度。また聴いても楽しいと思う。たぶん。
談吉さんのいいところは、あの若さで、なぜか昔の寄席芸人の風情が感じられ、しかもそれが古臭くならず、すんなりと歳相応の爽やかさで伝わってくるところ。
昔の演芸が結構好きで、それもあって落語以外の芸にも大変造詣が深い家元談志へ弟子入りしたらしい。
そのあたりの嗜好が嫌味にならぬ程度に香っているのがいい。たぶん今週末・新宿末廣亭の高座も、似合いますよ。
【落語会 陰の演出者たち】(6)編集者から転身 いたちや女将 川崎理沙さん - MSN産経ニュース
こういう方のおかげで、こんなに気楽に、こんなにアットホームな会が楽しめる。
ありがたいことじゃないですか。応援しますよ。
いえ、こうしてブログ書いたりツイートしたりするだけですけどね。
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1. 第11回あかぎ寄席(吉笑・松之丞・A太郎・鯉津) #rakugo #落語 [ 裏[4k] ] 2012年05月31日 22:04
あかぎ寄席2回目。今回も神楽坂・赤城神社はいい天気。境内ではマルシェ。今日の目当てはもちろん吉笑さん。瀧川鯉津『転失気』昔昔亭A太郎『粗忽長屋』中入り神田松之丞『寛政力 ...