2012年02月05日
立川談笑独演会 昭和下町裏道ものがたり (2012/02/04) #rakugo #落語
日本橋室町は仕事でむかしよく来ていたんだけど、風景があまりにも変わりすぎちゃって良く分からない。
会場はコレド室町の中にある「日本橋三井ホール」できたばかりで立派だけど、この手の会場の常として、アリーナ(っていうのかね)床は平らで椅子は可動式なので、落語会場としてはそんなに居心地のいいほうではない。
それでも、
売店では杏子の菓子を売っていたり、お茶が100円だったり、お土産にうまい棒がついていて、ふだんは飲食禁止の会場内でも食べていいことになっていたり、テーマに沿った演出はなされていた、けど。
●『11月46日』立川吉笑
こういう演目になったのね。前回は年末という設定だったが今回はまさに当日2/4の設定で、どうやってつじつまあわすのかと思ったら、さすが。こんなややこしい話できっちり笑いを取るのは、偉いよ。次回の勉強会に行けないのが残念。
●『堀の内』立川談笑
家元関連のまくらから爆走する堀の内。いつもどおりの力演だけど、力入り過ぎの感もあった。子別れの前に後半は親子の噺になるわけだけど、まあ別にこれはネタ被りではないんだろうな。気にならなかったし。
中入り
●『トーク』なぎら健壱 立川談笑
昭和30〜40年代の下町風景について。お二人とも洲崎にお住まいだったことがあるそうな。川島雄三の『州崎パラダイス 赤信号』はご覧になっているだろうな。いや、僕がこの映画好きだって、ただ、それだけなんですが。
結構楽しかったはずが、不思議と印象に残る話がなく。
●『子別れ〜昭和編〜』立川談笑
昭和も40年代 、サンシャインビル建設中のところから話がスタートする。
ウルトラマン・ホーク1号など小道具はそれなりにあるものの、時代に沿った演出はやや抑制されている。元ネタの『子は鎹』に比べると、子どもが賢く・強くなっているあたりが印象的。どれも僕は納得できたし、いい塩梅にまとめたと思うのだが、ほかのお客さんがどうだったのかはよく分からない。再演があるならもっと冒険してもいいかもしれないなとも思う。なにか音を入れるとかね。お囃子じゃなくて。手ぬぐい忘れても何とかしたのはさすがだけど、演りづらかったでしょう。財布がひとつのキーになっている噺だからね。
で、良くないのは、この後。
なぎらさんをステージに呼び戻して、またトーク始めちゃった。今の落語はここが良かったあの頃は良かった的な。そんなトークですよ。
文字を大にして言う。いらない。
せっかくの余韻が台無しである。
ここはちょっと、考えて欲しかったところである。さっき散々喋ったんだから、なぎらさんにマイク渡す必要はないと思うわけで。
偏見かもしれないが「テレビ局が仕切るとこうなるのかなあ」という感じの落語会だった。
『子別れ昭和編』はまだまだ磨きをかけられる噺だと思うので、何年かたったらまた聴いてみたい。
2012/02/05 01:14:32
『子別れ 昭和編』補足。個人的なスィート&ビターメモリーを盛り込んでます。親父は鉄骨鳶。鰻屋の大升は近所の居酒屋(同級生伊勢くんの店)。小田んちの犬に足を噛まれたのは兄。そんなんばっかw 雑誌「昭和40年男」http://t.co/IExDBZdCと同様のスタンスです
『子別れ 昭和編』補足。個人的なスィート&ビターメモリーを盛り込んでます。親父は鉄骨鳶。鰻屋の大升は近所の居酒屋(同級生伊勢くんの店)。小田んちの犬に足を噛まれたのは兄。そんなんばっかw 雑誌「昭和40年男」http://t.co/IExDBZdCと同様のスタンスです