『シェアする落語』次回は7/7です。

2011年12月19日

雷門獅篭東京落語会2011 IV(2010/12/09) #rakugo


浅草演芸ホールからそのまま上野広小路亭へ。 雷門つながりだ。

立川談吉 『権兵衛狸』
雷門獅篭 『紙入れ』
立川三四楼 『寿限無・改』
仲入り

宝井駿之介 『水沢村涙の別れ』
雷門獅篭 『木乃伊取り』




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●立川談吉 『権兵衛狸』
この前の二ツ目昇進披露で僕のハートをがっちり掴んだ談吉さん。今回はこの噺でさらにがっちり掴まれた。家元談志得意の中でも好きな噺なのだ。噺が始まった途端に軽くガッツポーズしてしまった。

また談吉さんの噺がまたいいんだ。けっして家元のコピーではない。しっかり自分の噺なのに、ちらっ・ちらっと家元が見える。「師匠はここでいいギャグがありましたねえ」と論評を入れながら話を進めるのはまさに立川談志だよ。

 
●雷門獅篭 『紙入れ』
まくらでやはり家元の話をひとしきり。まさに爆笑エピソード。さらっと入った噺の方は軽快にしてちゃんと粋で、獅篭さんの本領発揮。大変結構でした。

 
●立川三四楼 『寿限無・改』
これは驚いた。名前がどんどん変化していく寿限無。なんだか筒井康隆の世界みたいだ。意外なことに口跡も悪くない。なんか全面的に見直した。あまりにいい出来だったので、あとで師匠の談四楼師にご報告申し上げたくらい。それくらい良かったよ。


仲入り

●宝井駿之介 『水沢村涙の別れ』
いやいやこれがまた面白いの。田辺一鶴さんのお弟子さんだったとのことで東京オリンピック入場行進をやってくれたあと高野長英を扱ったこの噺。講談とはこんなイキイキと人物を語るものか。また聴かせていただきたいです。


●雷門獅篭 『木乃伊取り』
家元談志の持ちネタの中でも好きな噺の一つ。これが獅篭さんに合ってるんだよなあ。酒飲み出てくる噺はホント楽しくやるんだよ獅篭さんは。で、やはりちらっ・ちらっと談志が見える。でも淋しくはならない。むしろ嬉しいくらい。道楽者の若旦那、ほとんど台詞はないが雰囲気がとてもいい。かっこいい。獅篭さんが家元から引き継いだものがよく分かった。とにかく楽しかった。


打ち上げでは談吉さんとものすごく面白い話をしていたのだけれど、もちろんここには書けない。楽しかったよ。


それにしても充実した会でありました。 


1112獅篭東京チラシ表
 


m_shike at 09:14コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント一覧

1. Posted by せ   2011年12月19日 17:22
先日はお世話になりました。
打ち上げへの移動途中に声を掛けていただきずいぶん緊張がほぐれました。
これからは、機会を見つけて、生落語を聴きにいきたいと思いますので、どこかでまた、ご一緒するかもしれないですね。

あっ 一応、私は、打ち上げの時に獅籠さんの隣に座っていた、髪の毛の長いほう(談吉さんと同じく怒られるかな?)です。

2. Posted by 4k   2011年12月19日 21:54
ええと、生落語初めてのかたでしたっけ?

すみません物覚え悪くて。


そうですよね、打ち上げに行くのって完全アウェイですもんね。また見かけたら声かけてやってください。

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