2011年10月17日
寸志初高座・若き奇才吉笑・談四楼の凄み 第178回 立川談四楼独演会(2011/10/15) #rakugo
明大落語会から神保町、表参道経由で下北沢。
北澤八幡に急いで駆けつけてみると会場はほとんど満員。
空いていたので一番前に座ったが、終演まで都合4回、後ろから前へのお膝送り。
気がつくと舞台と膝がくっ付きそうなくらいのまん前。さっきまで米粒みたいな落語を観ていたのに、今度は高座との距離1m。何だこの落差は。
お隣に座った美女が、そのライブ感に圧倒されておりました。
北澤八幡に急いで駆けつけてみると会場はほとんど満員。
空いていたので一番前に座ったが、終演まで都合4回、後ろから前へのお膝送り。
気がつくと舞台と膝がくっ付きそうなくらいのまん前。さっきまで米粒みたいな落語を観ていたのに、今度は高座との距離1m。何だこの落差は。
お隣に座った美女が、そのライブ感に圧倒されておりました。
立川寸志『子ほめ』立川笑二『狸の札』立川吉笑『てれすこ・序』立川談四楼『目黒のさんま』仲入り原一平『声帯模写』立川談四楼『抜け雀』
●立川寸志『子ほめ』
今回満員となった原因のひとつが、この前座の初高座。
44歳入門したばかり。44歳なので応援してくれる関係者が多い。客の三割がそんな人だったらしい。
途中まで実に滑らかに喋り、ちょっとくすぐりも入れたりして、とても初めての客前には見えなかったが、途中であっさり噺が欠落。絶句。なんとかこじつけて高座を降りた。
初高座はこうじゃなきゃいけない。最初からうまく行き過ぎると落語をなめてしまう、のだそうです。
●立川笑二『狸の札』
柳家だなあ、という感想。前座としていい感じであります。
●立川吉笑『てれすこ・序』
「寸志さんの初高座に刺激を受けたのでこの噺をやります」と、見たことも聞いたこともない噺を開始。これがびっくりするくらい面白い!二つの古典とうまく接続させた創作のようだ。
「続」ではなく「序」をこしらえてしまう発想が凄いし、噺の構造が複雑で、これをかなりの高速でまくし立てるものだから、聴いているうちにだんだん 自分の頭がおかしくなったのではないかと思ってしまうくらい。結末がまた見事で、正直、たまげました。凄い才能だ。
談四楼師も「お、これはやられたな、と思ったよ」とのことです。
●立川談四楼『目黒のさんま』
もう今年何匹目か分からない。だって談四楼師の会ですでに2回、立川こはるさんのさんま聴いているのよ?あとなんだっけ、正朝師・市馬師・喜多八師、うーん全部は思い出せない。この翌日にも談奈さんが掛けてるの聴いたし。
でも今回の談四楼師のが一番面白かった。くすぐりの取捨選択・組み立てが的確なんだろうなあ。
前回さばのゆで、こはるに「久しぶりにさんまにありつけるときに、AKBの『会いたかった』をやると、かわいくていい」とアドバイスしていたのだけど、結局自分でやっちゃってこれが爆笑。
後でお伺いしたお話で、こうした新しいくすぐりを入れるときにも緻密な計算があることを知った。
まくらも強烈に面白かった。
仲入り
●原一平『声帯模写』
見事な芸だけど正直長かったです。漫談か声帯模写かどっちかのほうが楽しめるんじゃないかな。伴淳三郎がそっくりでびっくり。
●立川談四楼『抜け雀』
もう完璧な出来で(ご本人はそう思ってないと思いますが)何も言えません。ひたすら楽しかったです。
談四楼師の凄さは、初めて落語を聴く人にも、さんざん聞き続けてきた落語通にも通じる魅力があるところ。
間口は広く敷居は低いが、奥行きもまたとんでもなく深い。誰を連れてきても大丈夫。これは凄いことですよ。
終演後はいつもの宴会。お隣にお座りになっていた美女とお話したり、常連の方々とも徐々になじみになったり、もちろん師匠ともお話させていただいて楽しい楽しい。吉笑さんにも直接「君は凄いよ」と言ってしまった。さらに居酒屋に流れ、電車がなくなり……。
次回12/15は平日だから行けないだろうなあ。行きたいなあ。
今回満員となった原因のひとつが、この前座の初高座。
44歳入門したばかり。44歳なので応援してくれる関係者が多い。客の三割がそんな人だったらしい。
途中まで実に滑らかに喋り、ちょっとくすぐりも入れたりして、とても初めての客前には見えなかったが、途中であっさり噺が欠落。絶句。なんとかこじつけて高座を降りた。
初高座はこうじゃなきゃいけない。最初からうまく行き過ぎると落語をなめてしまう、のだそうです。
●立川笑二『狸の札』
柳家だなあ、という感想。前座としていい感じであります。
●立川吉笑『てれすこ・序』
「寸志さんの初高座に刺激を受けたのでこの噺をやります」と、見たことも聞いたこともない噺を開始。これがびっくりするくらい面白い!二つの古典とうまく接続させた創作のようだ。
「続」ではなく「序」をこしらえてしまう発想が凄いし、噺の構造が複雑で、これをかなりの高速でまくし立てるものだから、聴いているうちにだんだん 自分の頭がおかしくなったのではないかと思ってしまうくらい。結末がまた見事で、正直、たまげました。凄い才能だ。
四家正紀(12/4わん丈シェアする落語@門前仲町)@shikeということです。.@tatekawakisshou 立川吉笑が凄い!二つ目昇進文句なし!この人が今後どうやって進化するのか、どうやって落語の世界を拡張してくれるのか、楽しみでしょうがない。 #rakugo
2011/10/17 00:23:50
談四楼師も「お、これはやられたな、と思ったよ」とのことです。
●立川談四楼『目黒のさんま』
もう今年何匹目か分からない。だって談四楼師の会ですでに2回、立川こはるさんのさんま聴いているのよ?あとなんだっけ、正朝師・市馬師・喜多八師、うーん全部は思い出せない。この翌日にも談奈さんが掛けてるの聴いたし。
でも今回の談四楼師のが一番面白かった。くすぐりの取捨選択・組み立てが的確なんだろうなあ。
前回さばのゆで、こはるに「久しぶりにさんまにありつけるときに、AKBの『会いたかった』をやると、かわいくていい」とアドバイスしていたのだけど、結局自分でやっちゃってこれが爆笑。
後でお伺いしたお話で、こうした新しいくすぐりを入れるときにも緻密な計算があることを知った。
まくらも強烈に面白かった。
仲入り
●原一平『声帯模写』
見事な芸だけど正直長かったです。漫談か声帯模写かどっちかのほうが楽しめるんじゃないかな。伴淳三郎がそっくりでびっくり。
●立川談四楼『抜け雀』
もう完璧な出来で(ご本人はそう思ってないと思いますが)何も言えません。ひたすら楽しかったです。
談四楼師の凄さは、初めて落語を聴く人にも、さんざん聞き続けてきた落語通にも通じる魅力があるところ。
間口は広く敷居は低いが、奥行きもまたとんでもなく深い。誰を連れてきても大丈夫。これは凄いことですよ。
終演後はいつもの宴会。お隣にお座りになっていた美女とお話したり、常連の方々とも徐々になじみになったり、もちろん師匠ともお話させていただいて楽しい楽しい。吉笑さんにも直接「君は凄いよ」と言ってしまった。さらに居酒屋に流れ、電車がなくなり……。
打上げでの立川談四楼師匠
次回12/15は平日だから行けないだろうなあ。行きたいなあ。
関連リンク
トラックバック一覧
1. 第3回メセナ落語 立川談四楼・柳家権太楼二人会 #rakugo [ 裏[4k] ] 2011年11月20日 10:30
館林で二人会を楽しんでまいりました。
コメント一覧
1. Posted by 館林の談四楼ファン 2011年10月21日 09:02
最後はお送りしましたよ!(笑)
館林でお会いしましょう!
館林でお会いしましょう!
2. Posted by 館林の談四楼ファン 2011年10月21日 09:10
息子の車でお送りしましたよ!(笑)
館林でお会いしましょう!
館林でお会いしましょう!
3. Posted by 4k
2011年10月21日 11:24
お会いしましょう!
4. Posted by 館林の談四楼ファン 2011年10月21日 17:24
すいません!お送りしたのはkeiさんでしたね‼