2010年11月24日
2010年11月ハワイ旅行06 2日目(3) タイムシェアリング・リゾートを見学
前回の続き。
いったん部屋に戻り、今度は前日ワイキキ到着時に日本旅行オフィスでいきなり声をかけられ、なりゆき参加することになってしまった某ホテルチェーンのタイムシェアリングシステム見学へ。
1時間半話を聞くだけで100ドルの商品券をくれるというのも正直悪い話じゃなかったけど、僕は彼らのビジネスとセールストークに、妻は部屋や家電に興味があった。
シェラトンPKホテルの狭い車寄せに、バカでかい四駆の車でお出迎え。
着いたのは、
送信者 101104ハワイ旅行2dx |
PKの125倍くらい豪華なエントランス。
誘導されるままに40Fのショールームへ。
待合室のコーヒーがまたおいしかったりする。
ついてくれたセールス担当は中年の日本人女性。物腰はとても柔らかい、けどやり手のビジネスマン風でもある。
早速部屋を見せてもらう。なんというんでしょうか、キッチンがついているからコンドミニアム?
すべてが新しくピカピカ、大きい。すてきなアメリカの個人宅。
特にオーブンが、豚の一頭も丸焼きできるほど大きい。
しかしベッドルームとバスが一体化しているのはどーかなー。嫌いな人は嫌いだと思うなー。
ふとラナイに出るとまさに絶景。ワイキキの喧噪とはまるで違うハワイの海が。ラグーンまである。
で、もうちょっと部屋を見ていたかったのだけど別室に通されセールストーク開始。
さすがに巨大ホテルチェーンの凄腕社員。
まずハワイの魅力から語り始め、巨大ホテルが忙し過ぎてリノベーションのタイミングをすっかり外し老朽化している現状を語り、格安航空券の相場を語り、キッチンつきの部屋で滞在することの快適さを語り、不動産を所有することのメリットを語る。語る。
はいはい。
で、どういう仕組みかというと、さっきみた素敵なお部屋を所有してくれないかと。
もちろん丸ごと買ったら大変なことになるので52に分割して1年一週間の所有権を購入する。
つまり1週間だけ自分のものになる。しかし実際には所有した物件に応じてポイントを貰い、ポイントを使えばこのホテルチェーンが展開する世界中のリゾート施設、さらにはホテルや温泉旅館まで利用することができる。
まあだいたいそんなプラン。
1年で一週間でもかなりの額になるので隔年で使えるプランを提案された。まあ確かに手が届かない額ではない。うちのクルマと同じくらいの金額である。
客から見て正しく読めるように自分から見て逆の向きに書く文字は、カタログの上に華麗に踊り、開いたアルバムには幸せそうな家族がこのシステムを「衝動買い」してしまった素晴らしい体験談を語る。
彼女の後ろには40インチのスクリーン。専用システムでこの物件から世界中の提携先ホテルまで瞬く間に表示してくれる専用システム(Google Map連動)。
いやいや、見事なものだった。
が、申し訳ないがわれわれ夫婦は「懸賞に当たったからハワイに来た」のであって、このようなシステムには縁がない。そろそろ申し訳なくなってきた。そして彼女もクロージングに入りつつあった。
「ご主人いかがでしょうか」
「そうですね。次に行きたいのはニュージーランドなんですね」
嘘ではない。ラグビーが観たい。
ただニュージーランドにはこのプログラムで使えるリゾート施設がない。
「えーホテルはありますので、ポイントをためてこちらをご利用ください」
おいキッチンはどうした。
「それとトンガですね」
「トンガ?」
嘘ではない。僕はトンガ渡航歴がある。
是非もう一度行きたいと思っている。
昨日イオラニ宮殿で、結局米国に乗っ取られてしまった悲劇のハワイ王朝の歴史に触れ、どんなに経済的にしんどくても、海外出稼ぎでなんとか家族と国を成り立たせているような状態でも、それでも王国の誇りを忘れず生きているトンガの人たちに思いを寄せていたのだ。
「えーとトンガはですね。トンガは」
彼女は懸命に端末を検索し、提携先の施設を探す。
「ないと思いますよ。まともなホテルは多分、今でもデートラインホテルくらいかな。でも御社と提携できるほどの規模じゃないし」
大手のホテルチェーンが進出できるような国ではない。
だか、そこがいいのだ。
それから彼女は苦し紛れの提案を繰り返したが、僕としては「まずトンガに行きたい」と伝えた。
これは本音だ。
確かにハワイにもまた来たいけど、いろいろ調べるうちに泊まるところにお金かけなくてもいろいろ楽しめることが判明しちゃったので、今度はシェラトンPKより安いところに泊まればいいし、それもまあ、だいぶ先の話だ。
いかに優れたシステムであっても、向き不向きがある。
最後に彼女はダメもとの攻撃を試みる。
「ご購入いただかなくても、今お申し込みいただくと来年**月までハワイ島の施設に格安の金額で体験宿泊できますが」
「先のことはわかりませんから」
我々は商談を終了した。
こんな話で100ドルももらうのは何か心苦しかったが、こちらも旅行中の貴重な時間を使ったのは事実だし、辞退するのもどうか思ったので、アラモアナ・センターで使えるプラスチックカードの50ドル商品券を2枚頂いて、受取書類にサインして、部屋を辞した。
もちろん僕自身はこのプログラムにけちをつけるつもりはない。
今回参考にさせていただいたブログにも、このプログラムで物件購入された方がいた。海外旅行の達人のような方だ。向いている人には向いているのだと思う。
ただ物件を所有する、登記もするといっても、所有した部屋が好きなときに使えるわけではないので、これは賃貸物件を所有するのと同じだと思った。他人にレンタルする部屋を分割所有し、応分の管理費と固定資産税を払う。そしてアガリ(賃料)をポイントで貰う。
このポイントを使ってこのホテルチェーンなら世界中どこでも利用できる。そんなイメージだ。だからハワイが好きでも、この物件が好きでも、ポイントをきちんと計算すれば他の物件を買ってもいいわけだ。たとえば1週間分のポイントを持って4日遊ぶのなら、ここの部屋よりも値段の高いリゾート施設も使えると。
「所有」ってのが、ちょっと難しいところだ。
「マンションもクルマもご購入されてますよね。同じようにリゾートも所有しましょう」
って言われたけど、それは好きな時に使えるから購入したのであって。
エレベーターまで見送られてロビー階に戻り、トイレに行った。
個室スペースが、独身時代暮らしていた部屋と同じくらいの広さがあった。
というわけで、頂いたチケットでエントランスからタクシーに乗り、今度は巨大ショッピングセンターである、アラモアナ・センターへ。
続きます。
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ついてくれたセールス担当は中年の日本人女性。物腰はとても柔らかい、けどやり手のビジネスマン風でもある。
早速部屋を見せてもらう。なんというんでしょうか、キッチンがついているからコンドミニアム?
すべてが新しくピカピカ、大きい。すてきなアメリカの個人宅。
特にオーブンが、豚の一頭も丸焼きできるほど大きい。
しかしベッドルームとバスが一体化しているのはどーかなー。嫌いな人は嫌いだと思うなー。
送信者 101104ハワイ旅行2dx |
ふとラナイに出るとまさに絶景。ワイキキの喧噪とはまるで違うハワイの海が。ラグーンまである。
送信者 101104ハワイ旅行2dx |
で、もうちょっと部屋を見ていたかったのだけど別室に通されセールストーク開始。
さすがに巨大ホテルチェーンの凄腕社員。
まずハワイの魅力から語り始め、巨大ホテルが忙し過ぎてリノベーションのタイミングをすっかり外し老朽化している現状を語り、格安航空券の相場を語り、キッチンつきの部屋で滞在することの快適さを語り、不動産を所有することのメリットを語る。語る。
はいはい。
で、どういう仕組みかというと、さっきみた素敵なお部屋を所有してくれないかと。
もちろん丸ごと買ったら大変なことになるので52に分割して1年一週間の所有権を購入する。
つまり1週間だけ自分のものになる。しかし実際には所有した物件に応じてポイントを貰い、ポイントを使えばこのホテルチェーンが展開する世界中のリゾート施設、さらにはホテルや温泉旅館まで利用することができる。
まあだいたいそんなプラン。
1年で一週間でもかなりの額になるので隔年で使えるプランを提案された。まあ確かに手が届かない額ではない。うちのクルマと同じくらいの金額である。
客から見て正しく読めるように自分から見て逆の向きに書く文字は、カタログの上に華麗に踊り、開いたアルバムには幸せそうな家族がこのシステムを「衝動買い」してしまった素晴らしい体験談を語る。
彼女の後ろには40インチのスクリーン。専用システムでこの物件から世界中の提携先ホテルまで瞬く間に表示してくれる専用システム(Google Map連動)。
いやいや、見事なものだった。
が、申し訳ないがわれわれ夫婦は「懸賞に当たったからハワイに来た」のであって、このようなシステムには縁がない。そろそろ申し訳なくなってきた。そして彼女もクロージングに入りつつあった。
「ご主人いかがでしょうか」
「そうですね。次に行きたいのはニュージーランドなんですね」
嘘ではない。ラグビーが観たい。
ただニュージーランドにはこのプログラムで使えるリゾート施設がない。
「えーホテルはありますので、ポイントをためてこちらをご利用ください」
おいキッチンはどうした。
「それとトンガですね」
「トンガ?」
嘘ではない。僕はトンガ渡航歴がある。
是非もう一度行きたいと思っている。
昨日イオラニ宮殿で、結局米国に乗っ取られてしまった悲劇のハワイ王朝の歴史に触れ、どんなに経済的にしんどくても、海外出稼ぎでなんとか家族と国を成り立たせているような状態でも、それでも王国の誇りを忘れず生きているトンガの人たちに思いを寄せていたのだ。
送信者 101103ハワイ旅行1DX |
「えーとトンガはですね。トンガは」
彼女は懸命に端末を検索し、提携先の施設を探す。
「ないと思いますよ。まともなホテルは多分、今でもデートラインホテルくらいかな。でも御社と提携できるほどの規模じゃないし」
大手のホテルチェーンが進出できるような国ではない。
だか、そこがいいのだ。
それから彼女は苦し紛れの提案を繰り返したが、僕としては「まずトンガに行きたい」と伝えた。
これは本音だ。
確かにハワイにもまた来たいけど、いろいろ調べるうちに泊まるところにお金かけなくてもいろいろ楽しめることが判明しちゃったので、今度はシェラトンPKより安いところに泊まればいいし、それもまあ、だいぶ先の話だ。
いかに優れたシステムであっても、向き不向きがある。
最後に彼女はダメもとの攻撃を試みる。
「ご購入いただかなくても、今お申し込みいただくと来年**月までハワイ島の施設に格安の金額で体験宿泊できますが」
「先のことはわかりませんから」
我々は商談を終了した。
こんな話で100ドルももらうのは何か心苦しかったが、こちらも旅行中の貴重な時間を使ったのは事実だし、辞退するのもどうか思ったので、アラモアナ・センターで使えるプラスチックカードの50ドル商品券を2枚頂いて、受取書類にサインして、部屋を辞した。
もちろん僕自身はこのプログラムにけちをつけるつもりはない。
今回参考にさせていただいたブログにも、このプログラムで物件購入された方がいた。海外旅行の達人のような方だ。向いている人には向いているのだと思う。
ただ物件を所有する、登記もするといっても、所有した部屋が好きなときに使えるわけではないので、これは賃貸物件を所有するのと同じだと思った。他人にレンタルする部屋を分割所有し、応分の管理費と固定資産税を払う。そしてアガリ(賃料)をポイントで貰う。
このポイントを使ってこのホテルチェーンなら世界中どこでも利用できる。そんなイメージだ。だからハワイが好きでも、この物件が好きでも、ポイントをきちんと計算すれば他の物件を買ってもいいわけだ。たとえば1週間分のポイントを持って4日遊ぶのなら、ここの部屋よりも値段の高いリゾート施設も使えると。
「所有」ってのが、ちょっと難しいところだ。
「マンションもクルマもご購入されてますよね。同じようにリゾートも所有しましょう」
って言われたけど、それは好きな時に使えるから購入したのであって。
●タイムシェアリングも悪くないけど、向き不向きがあるので、ご購入の際にはよくお考えの上でどうぞ。
エレベーターまで見送られてロビー階に戻り、トイレに行った。
個室スペースが、独身時代暮らしていた部屋と同じくらいの広さがあった。
というわけで、頂いたチケットでエントランスからタクシーに乗り、今度は巨大ショッピングセンターである、アラモアナ・センターへ。
続きます。
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コメント一覧
1. Posted by pau_already 2011年01月05日 22:55

ありがとうございます。販売する方のシステムも良くできてると思いましたが、shikeさんの対応の方が上手でしたね!とりあえず、その場で購入しなくて良かったと思います。
2. Posted by 4k
2011年01月06日 00:59
まあ、向き不向きですね。その場で購入された方も楽しく活用されているのだと思いますよ。値段が上がったら売却してもいいし。ただ、もう少し対象を絞ってセールスしたほうがいいんじゃないかとは思いましたが。