2010年10月17日

雷門獅篭 東京落語会III(2010/10/15)お江戸上野広小路亭


ああ、いい落語を聞いた。

雷門獅篭2010東京落語会III


■快楽亭ブラ坊 やかん
『らくごの芽』以来。前座がやかんをやるのを初めて聴いた。前座としてはかなりレベル高い。けれど仕事はあるのかなあ。頑張れ。

■雷門獅篭 子ほめ
まずは肩慣らし口慣らし。メリハリがよく、わりと調子良さそう。オーソドックスに行くのかと思ったら、いきなりスゴいクスグリ→色黒の四十歳「ナガブチさん」に爆笑。

高座を返さず(いわゆるいもつなぎ、あまり好きではない)そのままもう一席。

■雷門獅篭 味噌倉
相模大塚で聴いたので二度目。
まくらで思い切りとちったが、あとはすんなり。
だらしない酔っぱらいが酒に身を任す多幸感と、けちな旦那の対比が何ともいい。

お仲入り

■立川談之助 立川流の真実と抗中運動
出囃子はなんとP-MODELの『桃色トリック』。これに合わせてあつらえたピンク・メタリックの着物で登場。

立川流暴露話、最近のキウイの話。だいたいいつも通りのペース。
『抗中運動』は中国に抗議しよう、こんなことをやろうというネタをフリップ(A3コピー用紙に大きくプリントアウト)で見せながら進行。
まあ、まずまずの出来か。
ヒザだからあんまり目立っちゃいけないのかも。衣装は目立ってたけどね。今度は古典か伝記物を聴いてみたいもんだ。


■雷門獅篭 八五郎出世
会心の出来。
以前僕は大須演芸場で、わずか四人くらいの観客のひとりとして、獅篭さんのこの噺を聴いて涙を流したことがある。

あのときの感激にに比べると、去年の大宮、今年春の東京落語会は、どうも納得行かない出来だった。出来もいまいちだったし、なによりネタの選び方が違うんじゃないかと思ったのだ。

今回の『八五郎出世』は、あの大須を上回る素晴らしい出来。八五郎の正直さ、妹と母への思い、殿様の心の広さが、いささかの押しつけがましさもなく、すーっと心に入ってきた。

ほんとに、よかった。


狭い上野広小路亭の最前列でこの素晴らしい落語を浴びることの幸せ。


よかったです。


というわけで素晴らしい一夜。残っていれば打ち上げにも参加できたみたいだけど、談之助師主催のアニソンカラオケだと。八五郎の余韻に浸りたかったのでいうのでやめといた。代わりにちょっと蕎麦をたぐって、純米酒買って自宅で飲んだ。

獅篭さんは、やはり酒飲みの話が似合うなあ。でも『居残り左平次』『五人廻し』なんかも聴いてみたい。

次の独演会は12月、来年はらくごカフェでもやってくれるそうです。


m_shike at 23:56コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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