2009年09月08日
なぜかいきなりフリートウッド・マック
ちょっとした弾みで、かつての愛聴盤であるFleetwood MacのTusk(牙)を聴いていたら、なんかもう信じれないくらい気持ちが持っていかれてしまった帰りの通勤電車。
Tusk [Original recording remastered] [Import] [from US]

『噂』(1977)のCDが手元にないんだよな。
噂 [Enhanced] [Limited Edition] [SHM-CD]

家に着いたらハイボールを用意して、とりあえずWiiのブラウザでDARAOを呼び出してFleetwood Macと入力してみる。
いやあもう、まじ泣きますよ僕は。
スティーヴィー・ニックスが、リンジー・バッキンガムに向かって歌うんですよ。
「自由が欲しいなんてあなたは言うけど、女の子なんて行ったり来たりするだけよ あなたもじきに分かるわ」『Dreams』
そしてリンジーはこの曲を歌う。
「君は君の道を行け さびしい道かもしれないけれど」『Go your own way』
この二人はマジ恋仲だったわけですよ。恋愛のドロドロを当事者同士が曲にして同じバンドで歌うというこの壮絶。
もうひとりのボーカル、クリスティン・マクヴィーだってベースのジョン・マクヴィーと破局して、たしかビーチボーイズのデニス・ウィルソンに走っちゃう(訂正:当時の相手はライブの照明担当だったそうだ。おいおいおい職場内不倫か。デニスはそのあと)。
破局カップル二つが織り成した凄まじいロック相聞歌。
(追記、ドラムのミック・フリートウッドもこの時期離婚しているらしい。全員ハートブレイクのバンドがこしらえたアルバムが『噂』って、凄すぎないか)
でも僕がリアルタイムに聴いていたのは87年のTango In The Night。
このアルバムはすごいよ。全曲傑作。80年代を代表する名盤。
超かっこいい。色気と狂気がこんなにスタイリッシュにまとめられたロックが他にあるだろうか。
Tango in the Night [Import] [from US]

というわけで、今夜はもうしばらく飲みます。