2009年07月22日

とてつもなくさびしい映画『童貞放浪記』 3


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舞台挨拶 山本浩司、神楽坂恵、結城リナ、小沼雄一監督


猫を償うに猫をもってせよ』が好きで、でも読み始めると他のことが手につかなくなるので三ヶ月に一回くらいしかアクセスしない、そして著書も三冊くらいは読んでいるという、そんな感じの「ちょっと小谷野敦ファン」なのでライブドアブログの企画に応募してみたら、ご招待されたので試写会に行ってきた。

「童貞放浪記」公式ブログ - livedoor Blog(ブログ)




ひとことで言ってしまうと「とてつもなくさびしい映画」だなあと。

「30歳過ぎても童貞である」という自分の現実に向き合わざる得ない主人公・金井(山本浩司)の言動は、滑稽を含みながらも悲惨、いや凄惨と言ってもいい。その金井と大学院の後輩である萌(神楽坂恵)との恋物語も、肌を合わせるところまでは行くものの、金井が童貞であるがゆえに結局は救いのないまま終わる。まあつまり、つらい話だ。

監督の小沼雄一はこのつらい話を精緻なフレームの中に配置する。

冒頭の小さい小さいストリップ小屋から大学講師たちの飲み会、金井の部屋、恵の部屋(バルコニー!)など、はっとする、ニヤっとする構図がいくつも出てくる。日本映画マニアなら僕の数十倍にやつくはずである。フレーミングで楽しめるのは西川美和『ゆれる』以来かな。以来ったって年間数本しか映画見てませんけどね。ビデオ入れるともう少しあるか。

で、精緻にこしらえられたフレームの中で、達者な山本浩司とフレッシュな神楽坂恵がからむと、これがなぜかひたすらさびしいのですよ。少しは幸せなはずのシーンもそう見えない。理由は良く分からない。個人的に身につまされるとかそんなスケール小さい話ではない。
所詮かなわぬ望みにしがみつき、己を投じてしまうヒトという生き物の愚かさがあまりにも残酷に描かれているということなのか。いや正直よくわからない。評論家じゃないし。
ただ神楽坂恵の身体目当てに観に行った人は、このさびしさにぶっ潰されるか、さっぱり何も感じないで帰るかのどっちかだと思う。

脇役もいい。母親の木野花、酒乱講師の堀部圭亮など。ハゲタカでおなじみ志賀廣太郎も出番少ないが存在感あり。
さびしさをぐっと加速させる音楽はmicromicrophone、ああクラムボンのミトなんだ。

というわけで、デートムービーにはまったく向いていないが、日本映画の今と「とてつもないさびしさ」に興味のある方はぜひどうぞ。

で、上映後にトークセッションがあったんだけど、これがまあ呆れるほどつまんないものでした。加藤鷹はともかく全国童貞連合の渡辺某は小谷野敦に何度も馬鹿にされている人でしょうが。何であんなの呼ぶんだ。RIMG4653

なぜ片仮名書きする? - 猫を償うに猫をもってせよ
どうも怪しい - 猫を償うに猫をもってせよ
改題について - 猫を償うに猫をもってせよ

こっちのイベントには小谷野先生出ていたのになあ。
映画 『童貞放浪記』 公開記念イベント - チラシの裏

追記
おまいらこっちもアクセスしてやってくれ。


監督放浪記 映画「童貞放浪記」に関するまことしやかな嘘


追記2
ブログに感想いろいろ。


他にもここにあるのでどうぞ。
童貞放浪記 - 共通テーマ - ブログパーク


童貞放浪記 (幻冬舎文庫) (文庫)
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m_shike at 01:51コメント(0)トラックバック(0)映画 | 会合・イベント このエントリーをはてなブックマークに追加

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