立川談四楼
2023年09月09日
2022年10月24日
2022年10月23日
何度か、桂文字助の落語を聴いたことがある。
幸運なことに。
『笑点』の初代座布団運びだったという話を聞いたのは、ずっと後のことだったと思う。
落語『芝浜』の冒頭、まだ日の出にはかなり早い朝。「ちょいとお前さん起きとくれ」続きを読む
飲んだくれて十日間も仕事を休んでいた魚屋勝五郎は、女房に起こされて嫌々ながら目を覚まし、河岸へと出かける。
「ちょいとお前さん起きとくれ」と女房に起こされても「仕事に行くことなく、ただ飲んだくれていた人」それが桂文字助だと思う。
間違いなく腕は良いのに、仕事を取ることも芸を磨くこともなく、偉い方々をヨイショし、師匠・立川談志を困らせ、あるいは酒に溺れ喧嘩に明け暮れ、妻子に去られ、ますます酒に溺れていった。
でも芸人として、かっこはつけたがった。
落語家としての矜持、いや体面だけで生きていたのだろう。
でも僕は知ってる。高座の文字助師匠は本当にかっこよかった。
なかなか本気でネタを掛けてくれず、漫談に逃げることが多かったけど、まくらで普通に喋っているだけて江戸の匂いがした。トリのときにはがっちり相撲噺を演じてくれた。
惚れ込んだ僕は一時期、師匠の落語会を開きたいと本気で考えたくらいだ。
後に立川流を脱退、落語家としてはほぼ引退状態になり、ボランティアとして近所の公園掃除に勤しんでいた文字助師の「最後の話し相手」だった弟弟子・立川談四楼師匠が、その仰天エピソードをTwitterで連載し、これをまとめた「文字助コンフィデンシャル」は大好評。多くの人が魅了され、ついには文字助師30年ぶりのテレビ出演にまでつながった。
その一つ一つが上質の短編小説として成立していた談四楼師のツイートは、その完成度があまりにも高く、きっとこのまま書籍化されるものと、ファンの誰もが思っていた。
ところが談四楼師はこの「珠玉の短編小説群」にさらに逸話と傍証を加え、再構築することで、その破天荒ぶりばかりがクローズアップされてきた落語家・桂文字助の真実の姿に迫ろうとする。
その過程の中で浮かび上がってきたのは、なんと……。
……あ、ネタバレしそうになったのでこの辺にしておく。
俗な世間が求めるような「古き良き破天荒芸人のエピソード」にはとても収まらない、驚愕と笑いの中に深い味わいを持つこの小説を、ぜひご一読いただきたい。
2022年08月22日
作家:立川談四楼師匠、久しぶりの短編集。
独演会で購入し、アマゾンのサイトに拙文レビュー載せました。
名人芸の短編集いままでの「落語家」という「とんでもない人たち」が主役だった作品群から趣向を変えて、「ふつうの人」である小料理屋の大女将と若女将、店の常連たちが活躍する短編集。常連のひとりであるアマチュア落語家(山遊亭海彦の弟子!)が、自分の「本職」を生かして、店に持ち込まれた難事件に立ち向かう。この仕立てが素晴らしく、すぐに馴染めてしまうので、あとは彼らのセリフに耳を傾けていれば、それだけで楽しい。過剰なドキドキ・ハラハラはないけれど、謎解きの楽しみもあれば、高齢化社会・外国人労働者・2つの大震災といった時事・世相も織り込まれて、「人情物」の味わいを深めている。この語り口は名人芸。ゆったりと豊かな時間を、ぜひ。読後の一杯も、おつです。あ、続編にも期待しております。
ぜひ。
ちなみに作中、先代三遊亭圓歌へのオマージュを感じる台詞が一箇所ありました。マニアは探してみてください。
ちなみに作中、先代三遊亭圓歌へのオマージュを感じる台詞が一箇所ありました。マニアは探してみてください。
立川談四楼@Dgoutokuji【恋文横丁 八祥亭】念願の発売日です。小学館文庫書き下ろし・616円(税込) 2年半、落語の仕事を失いました。書籍で取り戻そうとの試みです。薄利多売を目指します。ポチるのも嬉しいのですが、できれば書店でお求めください。本の実績にな… https://t.co/3pdWHoP9C8
2022/08/05 12:56:50
2022年08月21日
2022年04月16日
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2018年12月31日
2018年11月24日
2018年11月21日
2018年11月20日
時間がないのでとりあえず概要だけ
正式名称『落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会』
発起人代表→代表 遠藤利明
発起人 松本剛明 河村建夫 塩谷立 渡海紀三朗 林幹雄 馳浩 下村博文 松野博一 小泉進次郎 宮内秀樹(司会)
遠藤氏
松本氏
小泉氏
宮内氏が司会
松本氏・小泉氏による趣旨説明
落語は素晴らしいので、国会議員で落語を聴きましょう。超党派で活動したい。など
遠藤氏を代表とし、人事は遠藤氏に一任
落語界からの出席者の紹介および挨拶
柳家さん喬師匠(落語協会)
春風亭昇太師匠(落語芸術協会)
立川談四楼師匠(落語立川流)
三遊亭円楽師匠(圓楽一門会)
桂米團治師匠(上方落語協会)
文化庁より 宮田亮平長官
参加議員からのコメント
今後の日程
とりあえず12月に鈴本に行き、帰りにみんなで飲む。
(「落語の後の日本酒は最高」小泉氏)
総会終了後 囲み取材
印象としては、国会議員による落語鑑賞サークル。
議員各位の落語文化・落語家に対する敬意が感じられた。
まあ、しんどいことが多いと思うので、たまには落語聴いてリラックスしていただきたい。
話が出ていたが、できるだけ早く超党派に。
小泉氏は紙切りをやたら持ち上げていたので寄席・話芸議連でも良いのでは。講談浪曲もよろしくお願いいたします。続きを読む
2018年09月05日
2018年08月05日
2018年06月03日
2018年03月17日
2018年01月22日
ゲストの春蝶師が聴きたいと思って駆け付けて、やっぱり忙しくて間に合わない!と思ったら、なんと春蝶師がトリだった。
ということで春蝶師しか聴いていません。談四楼師の独演会なのに。
談四楼師の芝浜聴きたかったなあ。立川笑ん『小町』立川只四楼『真田小僧』立川かしめ『狸札』立川談四楼『芝浜』仲入りここから入場桂春蝶『ニライカナイで逢いましょう〜ひめゆり 学徒隊秘抄録〜』
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