2019年08月18日
卒業に308! 新宿末廣亭深夜寄席(芸協) 2019/08/17
ものすごい列に絶句。
2階席開けてないのに観客308名だって!なんとか桟敷席確保。
●柳亭信楽『ファン』
初めて。最近ずっと深夜寄席に来ていなかったから、音助さんより下の二ツ目にあまり詳しくないのだな。
師匠の楽輔師に口調がちょっと似ているけど新作。ちょっと春風亭昇々さんを思わせる作風。弟弟子からみた小痴楽さんのエピソードも面白かった。
●雷門音助『黄金の大黒』
きれいで笑える本格派は今日も鮮やか。後で小痴楽さんが「今日の顔付けは一門から信楽、成金から宮治さんと決めたら、まともな人がひとりもいなくなるので音助さんを入れた」卒業公演はおめでたい会ですから、おめでたい噺。寿司や豆が出てくる型は初めて聴いた。何やらせても上手い音助さん、食べるのももちろん上手い。
●桂宮治『上燗屋』
冒頭からいつもの暴走。小痴楽さんのプライベートについてそれはそれはひどいことを喋りちらして爆笑をかっさらっていたら楽屋(おそらく小痴楽さん)が、ドンと太鼓を鳴らす。ご本人も高座でさり気なく語っていたが『上燗屋』は宮治さんにとっての原点。兄貴分のめでたい席に掛けるところにこの二人の絆の深さが感じられる。小痴楽さんは自分の会に前座で呼んだ後輩の宮治さんに刺激を受けて、真面目に落語に取り組むようになったと仰っていた。
原点・桂枝雀の『すびばせんねぇ』は『ごめんなさーいねー』に変えていた。
●柳亭小痴楽『粗忽長屋』
まあ、ものすごい拍手。来場者が308名だったとの発表にまた拍手。
ポンポンポンポン跳ね回るまくらは弟弟子・柳亭明楽さんの粗忽エピソードが一番面白く、ここから粗忽長屋への誘導が実にスムース。
僕は前にシェアする落語で
「小痴楽さんの落語は、日本語がわからない人でも楽しめるかも知れない」
と言ったことがある。
この日も「笑いは取れるけど、軽快な口調に乗りにくいクスグリ」をきれいにカットして、ロックンロール的な疾走感で楽しませてくれた。
でもね。ご本人「いつまでもこんな落語をやってるつもりはない」とも言っていましたから。
でもね。ご本人「いつまでもこんな落語をやってるつもりはない」とも言っていましたから。
歳を取るにしたがってどんどん変わってきますよ。
だから、まずは披露目興行で一回聴いておいて、これからのさらなる成長を楽しむのが正解。9/21の末廣亭夜の部からスタートです。
というわけで、来場308名によるド派手な卒業式でした。
だから、まずは披露目興行で一回聴いておいて、これからのさらなる成長を楽しむのが正解。9/21の末廣亭夜の部からスタートです。
というわけで、来場308名によるド派手な卒業式でした。