『シェアする落語』次回は7/7です。

2019年08月17日

命日の心眼 三遊亭圓橘一門会 2019/08/11


8月の圓橘一門会は圓朝の命日。
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会場 : 深川東京モダン館

三遊亭じゃんけん『無精床』
三遊亭楽麻呂『劇中の圓朝』
三遊亭圓橘『ぽん太と圓朝』

仲入り

三遊亭ぽん太『彰義隊とぽん太』
三遊亭圓橘『心眼』

木戸銭2,500円(予約)


●三遊亭じゃんけん『無精床』

達者。良いと思います。

●三遊亭楽麻呂『劇中の圓朝』

自身が松竹の芝居で圓朝を演じた時の話。ちようど深川祭で、外を神輿が何度か通った。そのせいかな。

●三遊亭圓橘『ぽん太と圓朝』

高座に上がるだけで空気が心地良く緩む。
丁寧に描かれる描かれるぽん太の実に可愛らしいこと!与太郎より魅力的と言っても過言ではない。滑稽で人間のダメさ可愛らしさを描きだす、極上の滑稽噺。

仲入り



●三遊亭ぽん太『彰義隊とぽん太』

当代ぽん太さんが語る「師匠・圓朝思いのぽん太」の噺。
ぽん太のキャラについては前に圓橘師が描いていたこともあり、客はすんなりと噺に馴染んでいく。

噺の大半を「落語内落語」が占める構成で、エピソードとしてはささやかなものだが、そのエピソードを探すためにはそれなりの手をかけないといけない。

しかし初代ぽん太って、こんなに落語うまかったのかな?

●三遊亭圓橘『心眼』

これはね、もう、圧巻でした。
主人公の盲人・梅喜が帰宅して「杖を預ける」シーンから、描写が抜群でイメージが鮮烈に伝わってくる。もう恐ろしいくらい。「盲人が賽銭を投げる」ところなど、まさに「技神に入る」。
梅喜の悔しさ、喜び、雑念、諦観が脳の中に吸い込まれていく。

たまに言葉が出てこなくなることがあり、圓橘師ご本人は悔しいかと思うが、聴く方にしてみればまるでどうでもいい。穏やかにしっかりと、心のなかに充実感が広がる喜び。

いま、圓橘師を聴かないのは落語好きとしては損だと思う。
 20190817


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m_shike at 19:35コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2019年09月01日 10:08
落語家には小笑さんや柳家小三太師匠みたいな人もいるから面白かったりします。
2. Posted by 4k   2019年09月14日 16:33
これ、ほんとですよね。

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