2019年08月17日
やはり「前より面白い」 立川吉笑ひとり会(7月) 2019/07/06
翌週7/14にはシェアする落語にご出演いただくことになる吉笑さん。相変わらずの好調ぶり。お客さんもいっぱい。
●立川吉笑『黄声』
この噺に「葬儀の仕切り」のエピソードから入るのがまず面白い。弔い仕切るのって大変なんだよね。エピソードに出てくるフレーズが噺のなかで繰り返され、繰り返されるたびにどんどん笑いが大きくなる。●立川吉笑『ぞおん』
2年前の夏の国立演芸場で完成したと思っていたこの噺、まだ育っている。語り口の切れ味が増したからか。仲入り
●立川吉笑『遺影屋』
この噺がもう一度掛かるのを待っていた。前に聴いたのは末廣亭のソーゾーシーだったか。奇妙なシチュエーションながら、子供同士の会話がすんなりと心に馴染んでしまい、笑いを交えながら、ゆるくふわりと噛みしめることができる「静かな寂しさ」は、この噺でしか味わえない。
また聴きたい。
●立川吉笑『くじ悲喜』
この噺ももう何度も聴いているはずなんだけど、むしろ今のほうが楽しめる。初めて聴いたときはコンセプトの斬新さ(桂文枝作『鯛』を思い出させる)にびっくりしたけれど、いまは会話の自由さにより、生き生きと描かれている登場人物(人物ではないかも)のキャラがとても楽しい。
立川吉笑は、今年に入って明らかにアクセルを踏んだ。
毎月第一土曜日開催のこの会の充実ぶりが、それを示している。
いいタイミングで『シェアする落語』に出ていただくことになった。とても嬉しい。
その様子はこちらで。