『シェアする落語』次回は7/7です。

2018年09月09日

受けて立つ新真打の見事な芝浜 両国亭ゴールデンウイーク特別興行5日目(好の助真打昇進披露)2018/05/06


昼企画はいよいよ最終日。
ガチャガチャでTシャツ当たりました。

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会場 : お江戸両国亭

三遊亭兼太郎『ん廻し』
立川笑二『元犬』
鈴々舎ハゑ馬『め薬』
金原亭馬玉『そば清』

仲入り

兼太郎(司会)・笑二・風子・好の助・ハゑ馬・小太郎・馬玉  口上
春雨や風子『異母兄弟』
柳家小太郎『のっぺらぼう』
三遊亭好の助『芝浜』

木戸銭2,000円


●三遊亭兼太郎『ん廻し』

得意ネタなんだろうけど達者に捌いたなあ。昇進してからさらに急激に成長しているのかな。楽しみ。

●立川笑二『元犬』

こちらも得意ネタ。笑二さんらしい噺の構造の逆転が何度聴いても鮮やか。

●鈴々舎ハゑ馬『め薬』

この流れだと、八ゑ馬さんのふわふわした語り口もきれいにはまる。感心するのは、この昼席特別興行の顔付けのうまさ。こういうのもセンス。

●金原亭馬玉『そば清』

実は初めて聴いた。そして「なんで今まで聴かなかったんだろう」と後悔した。
実に僕好みの「口調が耳に心地よい」音楽性の高い落語。誇張でなく、語り口に惚れ惚れする。またネタが『そば清』!「だうもっ」がもう最高。素敵。

仲入り


●兼太郎(司会)・笑二・風子・好の助・ハゑ馬・小太郎・馬玉  口上

兼太郎さんの司会が安定していて頼もしい。
  • 笑二 一緒に高校野球を見ていた。スター選手を見ていいなあと言ったら、兄さんは「でもあいつらはどんなに頑張っても『子ほめ』できないよ」って。
  • 風子 連雀亭でナンパして二人会始めた。ギャラは全部私にくれる
  • 八ゑ馬 人望あるのはとにかく怒らないから。後輩の●●に突き飛ばされて傷だらけになっても怒らない。
  • 小太郎 落語に関する考え方が近くて、友達だと思ってる。昇進について先にいろんなしくじりをしてくれたので追って精進して立派な真打になって競い合いたい。小太郎をよろしく。
  • 馬玉 二ツ目の時、好の助さんが会をやっていた店で、知らずに自分の会を開いてしまった。おわびを兼ねて二人会をやろうということになり、その頃は顔を知らず、楽屋で間違えて好吉さんに謝ってしまった。でも、会は今でも続いている。この人は悪いことをよいことに変える力がある。

三本締めは馬玉師

●春雨や風子『異母兄弟』

三笑亭笑三師がなかなか高座に上がられなくなったいま、この噺を引き継ぐのはいいかもしれない。余計なお世話ではあるが、時間かけてやっていただきたい。自作の新作にもブラスになるかと。

●柳家小太郎『のっぺらぼう』

さすがプロレス好き。仕掛けました。
兄さん、今日はトリで芝浜やりますと無茶ぶりしたうえで、芝浜のあらすじをその場で全部しゃべっちゃった!持ち時間のほとんどを芝浜紹介に費やす暴挙に場内大爆笑。そのあとはさらっと『のっぺらぼう』。さすがの曲者ぶり。

●三遊亭好の助『芝浜』

仕掛けられたプロレスをがっちり受け止めるのがこの人らしい。
高座の上でちょっと流れを確認してから、本当に『芝浜』を語りだした。
これがこの人らしい、省略と濃縮の利いたさっぱりとした芝浜で、きちんと没入できる世界を作り出しちゃったからすごい。あまり聴いたことのない型で、当代円楽師のものとの情報あり。


なんかこうやってトリの高座を何度も聴かせていただくと、好の助師の実力がいい感じで見せつけられてしまって、実に気持ちいいですな。

というわけで宣伝です。

当日はゲスト無し三席ですから、披露興行とは違う好の助師匠を楽しめますよ。
もはや残席少なめ。ぜひ早めにご予約を。

m_shike at 22:00コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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