『シェアする落語』次回は7/7です。

2018年09月10日

爆笑と子弟の絆 両国寄席5月 6日目 三遊亭好の助真打昇進披露 2018/05/06


真打昇進披露興行もいよいよ六日目にして、ゴールデンウイーク最終日。
この日は師弟共演。

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会場 : お江戸両国亭

三遊亭好也『初天神』
三遊亭愛九『反対俥』
三遊亭楽生『寿限無』
三遊亭志遊『七面堂』
林家正雀『茄子娘』
三遊亭好楽『雑俳』
仲入り

楽生(司会)・枝太郎・志遊・好の助・好楽・正雀 口上 

桂枝太郎『アンケートの行方』
ニックス 漫才
三遊亭好の助『二十四孝』

木戸銭1,200円(予約)


●三遊亭好也『初天神』

お気に入りの前座のひとり。そろそろ昇進かな。

●三遊亭愛九『反対俥』

うーん。

●三遊亭楽生『寿限無』

やや低下した客の体温をグッと引き上げる賑やかさ・華やかさがいい。ま、多少べたではあるんですが。いまだにこの人の長講を聴く機会がないのは残念。独演会に行けばいいんだけどね。なかなか都合合わず。

●三遊亭志遊『七面堂』

華やかな空気がグッと落ち着いて充実すような流れ。
またいいネタを持ってらっしゃる。立川流の中でも寄席に出れなかった世代なのに寄席の香りがする。もっと注目されていい方だと思うのだけど。

●林家正雀『茄子娘』

空気はさらにクラシックに。正統派茄子娘十分面白いのだけど、この師匠の語り口を聴いていると芝居の絡んだ噺を聴きたくなってしまう。

●三遊亭好楽『雑俳』

弟子の真打昇進披露にこの顔付け、客席満員はうれしいでしょう。改めておめでとうございますと申し上げたい。口上とトリのために軽く雑排。その軽さが絶妙。なんというか、笑いながらやさしい世界に浸れる。

仲入り

●楽生(司会)・枝太郎・志遊・好の助・好楽・正雀 口上 
このメンバーだと安定感あるなあ。
  • 楽生 「うちの師匠が愛してやまない錦糸町の近くの菊川で生まれ……」
  • 枝太郎 「『噺家の勝負は長い』と師匠歌丸の言葉。一緒に頑張っていきたい」
  • 志遊 「パーティに行ったけど誰も褒めてなかったので褒める。パーティの翌日自筆で手紙が届いた。師匠とお父さんの振舞いから学んだに違いない。素晴らしい。しかし字はもう少しきれいにね」
  • 正雀 「名前の件、自分は先代正蔵(彦六)にまず蔵をもらった。つぎに二つくれと言ったら怒られた」彦六の物まねがとてもお上手。
  • 好楽 「今日は四派揃っての口上、こんな嬉しいことはない。いろいろあったけど全国に名前が広がった。持ちネタはもう200ある。さらに磨いて末には立派なマジシャンに(笑)いや大看板に」
三本締めは好楽師。格式もあれば爆笑もある、素晴らしい口上。

●桂枝太郎『アンケートの行方』

何度も書くけどこの噺は嫌いですが枝太郎師は好き。

●ニックス 漫才

両国亭の舞台が小さく見える。華やかでいいっすよ。

●三遊亭好の助『二十四孝』

この噺は三遊亭萬橘師も真打昇進披露で掛けていたなと思い出しながら楽しむ。
主人公・八はかなり乱暴な男に造形されているのだけと、全体の流れがさっぱりとスピーディなせいか、乱暴よりも愛嬌のほうがちゃんと前に来る。何度も聴いたはずの台詞でゲラゲラ笑わされて、気が付けば落ちが来ているという。実に気分のいい落語。披露目のトリでも気負うことなく、しっかりと自分の世界を作り出せるところが持ち味。


全体としてウエットな感じは特に感じないのに、なぜかしっかりとこの師弟の絆を感じるのはなぜなんですかね。まあとにかく楽しかった。この日も来てよかった。



宣伝でございます。残席少なくなってまいりましたのでこの機会に是非ご予約ください。好の助師匠一人でたっぷり三席の予定です。

m_shike at 21:00コメント(0)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

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