2018年06月09日
小悪人の意地 第360回圓橘の会 2018/02/26 #三遊亭圓橘
空いていたら必ず行く圓橘の会。圓朝シリーズはまだまだ続いていまして。いまは塩原多助。
会場 : 深川東京モダン館
三遊亭まん坊『看板のピン』
三遊亭圓橘『塩原多助一代記』
仲入り
三遊亭圓橘『塩原多助一代記』
●三遊亭まん坊『看板のピン』
バタバタしたところもあるけど、いつものようにまじめにかつ楽しそうに落語に取り組んでいて、いいですな。落ちのところの表情がいい。●三遊亭圓橘『塩原多助一代記』
仲入り
●三遊亭圓橘『塩原多助一代記』
演目としては「山口屋の強請」でいいのでしょうか。小悪人・小平の悪事を暴いてじっくり諭す多助の人間の大きさが際立つ話ではあるけど、動きも台詞も小平のほうが多くて、また、この小悪人のキャラクターを圓橘師が実に魅力的に描くので、そっちの印象のほうが残っている。特に正体がバレて開き直るところから、多助の説得に従う流れは、小悪人なりの意地と潔さが感じられて、正直、多助より魅力的かも。お店の旦那の貫禄も実にいい感じにスローで、総じて、いつものように満足感が高い高座でございました。
多助が動くのはこの後なんでしょうな。
多助が動くのはこの後なんでしょうな。