2018年02月03日
若きテクニシャンたちの古典三席 桂三四郎らくごの缶詰第16便 ゲスト柳家小太郎 2017/12/17
●桂三四郎・柳家小太郎『トーク』
かみ合っているのか三四郎さんが東京にきて以来の長い付き合いの二人。だらだらとした雑談は話があっちこっち動き続ける、のに爆笑が絶えないあたりが二人ともさすがなんだな。
●桂三四郎『御公家女房』
大阪での高座のあれこれなど、まくらがとにかく面白い
噺は初めて聴いた。『延陽伯』(東京の『たらちね』のもと)を桂九雀師が改作したものだそう。
トークが盛り上がりすぎて、ちょっと息が切れていたところもあったけど、しっかり面白かった。
●柳家小太郎『笠碁』
もちろんダブルピースでスタート。
小太郎さんと言うと、やはり扱うネタの幅広さ、どんな噺でもしっかり自分のものにしてしまうテクニシャンという印象がある。そこは三四郎さんと被るところかな。
で、柳家ですからね。こういうネタもね。
もちろん若いですよ。若い。おじいちゃんの喧嘩の話ですからね。でもむしろその若さが、この噺に普遍性をもたらす。「おじいちゃんだけでない、誰と誰の間にもありそうな意地の張り合い」として、より「聴き手それぞれの噺」に近づいていく。しっかりと情景描写ができるからこそ、なんだろうな。
落ちに一工夫。これはさん喬師の型だそうな。
仲入り
●桂三四郎『お見立て』
まくらでとあるかたの「花魁写真」について。これまた強烈な。
このネタは『桂三四郎ひとり会』で聴いたことがある。あの時はネタおろしだったのかな。
花魁の「流れるような計算高さ」にさらに磨きがかかって笑いが強くなってる。ここまで身体の芯から悪女だとむしろ清々しい。お大尽がやや軽い気もするけど、もこれくらいのほうがべたべたしなくて三四郎さんにには合っている。
新作聴きたかった気もするけど、古典でしっかり満足させてくれる三四郎さんはやはり頼もしい。
またひとり会に行きたい。次回は4/8。人気のある会だから行く人は予約すべし。
相変わらずすばらしいブッキングをしてくれるぶちこさんにも感謝。
かみ合っているのか三四郎さんが東京にきて以来の長い付き合いの二人。だらだらとした雑談は話があっちこっち動き続ける、のに爆笑が絶えないあたりが二人ともさすがなんだな。
●桂三四郎『御公家女房』
大阪での高座のあれこれなど、まくらがとにかく面白い
噺は初めて聴いた。『延陽伯』(東京の『たらちね』のもと)を桂九雀師が改作したものだそう。
トークが盛り上がりすぎて、ちょっと息が切れていたところもあったけど、しっかり面白かった。
●柳家小太郎『笠碁』
もちろんダブルピースでスタート。
小太郎さんと言うと、やはり扱うネタの幅広さ、どんな噺でもしっかり自分のものにしてしまうテクニシャンという印象がある。そこは三四郎さんと被るところかな。
で、柳家ですからね。こういうネタもね。
もちろん若いですよ。若い。おじいちゃんの喧嘩の話ですからね。でもむしろその若さが、この噺に普遍性をもたらす。「おじいちゃんだけでない、誰と誰の間にもありそうな意地の張り合い」として、より「聴き手それぞれの噺」に近づいていく。しっかりと情景描写ができるからこそ、なんだろうな。
落ちに一工夫。これはさん喬師の型だそうな。
仲入り
●桂三四郎『お見立て』
まくらでとあるかたの「花魁写真」について。これまた強烈な。
このネタは『桂三四郎ひとり会』で聴いたことがある。あの時はネタおろしだったのかな。
花魁の「流れるような計算高さ」にさらに磨きがかかって笑いが強くなってる。ここまで身体の芯から悪女だとむしろ清々しい。お大尽がやや軽い気もするけど、もこれくらいのほうがべたべたしなくて三四郎さんにには合っている。
新作聴きたかった気もするけど、古典でしっかり満足させてくれる三四郎さんはやはり頼もしい。
またひとり会に行きたい。次回は4/8。人気のある会だから行く人は予約すべし。
相変わらずすばらしいブッキングをしてくれるぶちこさんにも感謝。