2017年11月26日
きりっとさっぱり江戸前の圓橘師 両国寄席 2017/10/15
圓橘師につられてこの月2回目の両国寄席。五代目圓楽トリビュート。
三遊亭栄豊満『一目上がり』
三遊亭兼太郎『雛鍔』
入船亭扇治『秋刀魚火事』
三遊亭真楽『ぜんざい公社』
ニックス 漫才
三遊亭愛楽『め薬』
仲入り
三遊亭喜八楽『家見舞』
小梅美ゆ紀(春風亭美由紀改め) 俗曲・踊り
三遊亭圓橘『阿武松』
●三遊亭栄豊満『一目上がり』
うーん。特には。
●三遊亭兼太郎『雛鍔』
けん玉改め兼太郎。代演で登場。こっちとしてはラッキー。
さすが三遊亭兼好師のお弟子さん。寄席用ショートバージョンの雛鍔、良い出来でした。
で、自分で高座返しやっちゃった(笑)。これを見れたのもなんかラッキー。
●入船亭扇治『秋刀魚火事』
実は初めて。あー、なんか扇橋師のお弟子さんだなあという雰囲気。どう表現したらいいのかね、これ。この口調に、このバカバカしい噺が実に似合う。
寄席にこういう人が出ると流れがいい感じになりますね。
●三遊亭真楽『ぜんざい公社』
聴きにくい声に鈍重なリズム。独自のくすぐりも不発。
●ニックス 漫才
両国の小さな舞台には大きすぎる感じのお二人。妹さんがグイグイ引っ張って、姉さんがポンと落とす。まずまず面白い。
●三遊亭愛楽『め薬』
足を骨折されて長い時間正座ができない。それを逆手にとって立膝をうまくネタにして、まくらから爆笑の渦をこしらえる。噺にも勢いが出でまー笑った笑った。さすがですなあ。あれ、相当辛いとおもうんですが。
仲入り
●三遊亭喜八楽『家見舞』
まあ、鯛好さんのよりは、くらいですかね。すみませんこの噺苦手なもので。
●小梅美ゆ紀(春風亭美由紀改め) 俗曲・踊り
あれ、何で名前変えたのかなあと思ったら、「春風亭美由紀」は、春風亭柳昇一門に入った時に柳昇師から貰った名前だそうで、お世話になった柳昇師とその奥様もお亡くなりになったということで、一門に名前を返し、色物らしい名前に変えたと。「小梅」の由来も語っていたけど。すみません忘れちゃった。確か向島の小梅通りにちなんでいたような。
改名すれど芸は変わらず。声も三味線も踊りも華やかで艶やか。かろやかでありいいなあ。
圓橘師のひざは美ゆ紀師匠に固定していただきたいなあ。
●三遊亭圓橘『阿武松』
圓橘師の、その抑制の効いた味わい深い語り口がこの噺にぴったりなことは、聴く前から想像ついたし、実際期待以上に素晴らしかったのであります。が、ちょっとここで思い出話。
立川談四楼師匠の肝いりで民放の高視聴率番組に登場し、その自由すぎる人生が多くの視聴者に衝撃を与えた桂文字助師匠。「笑点初代座布団運び」という紹介の仕方がいかにもテレビでありますが。
わたくし、昔、桂文字助師の阿武松、聴いたことあります。
当時から文字助師は、だいたい短い相撲漫談でさっと降りちゃって、でもその語り口はメチャクチャかっこよくて、なんとか落語やってくれないかなとずっと思っていたんだけど、この日の文字助師はトリで、やってくれました阿武松。これが素晴らしかった。
で、最後に「圓楽師匠を偲んでの阿武松でございました」って言って降りたのね。これはもう、鮮明に覚えている。圓楽師と立川文都師が亡くなった、2009年のことであります。
話を戻して圓橘師の阿武松。
近年ここまで無駄のない、大人の余裕も感じさせながら毛の先ほどの余計なものがない落語というのも珍しいと思う。きりっとしてさっぱりとして余計な間がまるでない、やや通好みかもしれないがたっぷりと満足を頂ける高座だった。
圓橘・文字助、相撲噺の会、できませんかねえ。おうちもそんなに遠くないんだし。
うーん。特には。
●三遊亭兼太郎『雛鍔』
けん玉改め兼太郎。代演で登場。こっちとしてはラッキー。
さすが三遊亭兼好師のお弟子さん。寄席用ショートバージョンの雛鍔、良い出来でした。
で、自分で高座返しやっちゃった(笑)。これを見れたのもなんかラッキー。
●入船亭扇治『秋刀魚火事』
実は初めて。あー、なんか扇橋師のお弟子さんだなあという雰囲気。どう表現したらいいのかね、これ。この口調に、このバカバカしい噺が実に似合う。
寄席にこういう人が出ると流れがいい感じになりますね。
●三遊亭真楽『ぜんざい公社』
聴きにくい声に鈍重なリズム。独自のくすぐりも不発。
●ニックス 漫才
両国の小さな舞台には大きすぎる感じのお二人。妹さんがグイグイ引っ張って、姉さんがポンと落とす。まずまず面白い。
●三遊亭愛楽『め薬』
足を骨折されて長い時間正座ができない。それを逆手にとって立膝をうまくネタにして、まくらから爆笑の渦をこしらえる。噺にも勢いが出でまー笑った笑った。さすがですなあ。あれ、相当辛いとおもうんですが。
仲入り
●三遊亭喜八楽『家見舞』
まあ、鯛好さんのよりは、くらいですかね。すみませんこの噺苦手なもので。
●小梅美ゆ紀(春風亭美由紀改め) 俗曲・踊り
あれ、何で名前変えたのかなあと思ったら、「春風亭美由紀」は、春風亭柳昇一門に入った時に柳昇師から貰った名前だそうで、お世話になった柳昇師とその奥様もお亡くなりになったということで、一門に名前を返し、色物らしい名前に変えたと。「小梅」の由来も語っていたけど。すみません忘れちゃった。確か向島の小梅通りにちなんでいたような。
改名すれど芸は変わらず。声も三味線も踊りも華やかで艶やか。かろやかでありいいなあ。
圓橘師のひざは美ゆ紀師匠に固定していただきたいなあ。
●三遊亭圓橘『阿武松』
圓橘師の、その抑制の効いた味わい深い語り口がこの噺にぴったりなことは、聴く前から想像ついたし、実際期待以上に素晴らしかったのであります。が、ちょっとここで思い出話。
立川談四楼師匠の肝いりで民放の高視聴率番組に登場し、その自由すぎる人生が多くの視聴者に衝撃を与えた桂文字助師匠。「笑点初代座布団運び」という紹介の仕方がいかにもテレビでありますが。
わたくし、昔、桂文字助師の阿武松、聴いたことあります。
当時から文字助師は、だいたい短い相撲漫談でさっと降りちゃって、でもその語り口はメチャクチャかっこよくて、なんとか落語やってくれないかなとずっと思っていたんだけど、この日の文字助師はトリで、やってくれました阿武松。これが素晴らしかった。
で、最後に「圓楽師匠を偲んでの阿武松でございました」って言って降りたのね。これはもう、鮮明に覚えている。圓楽師と立川文都師が亡くなった、2009年のことであります。
話を戻して圓橘師の阿武松。
近年ここまで無駄のない、大人の余裕も感じさせながら毛の先ほどの余計なものがない落語というのも珍しいと思う。きりっとしてさっぱりとして余計な間がまるでない、やや通好みかもしれないがたっぷりと満足を頂ける高座だった。
圓橘・文字助、相撲噺の会、できませんかねえ。おうちもそんなに遠くないんだし。
コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2017年11月26日 14:24
扇治師匠は新作もいいんです。でも最近は古典が多いようです。 昔末廣亭でバイトをしていた関係で末廣亭の先代がかなり推している感じ。 「竹の水仙」なんかは珍しい形でやってますね。
2. Posted by 4k
2017年11月26日 14:29
おおー、それはいろいろ聴いてみたいです!