2017年11月25日
この芝浜、好きだな 両国寄席10月 主任・三遊亭朝橘 2017/10/07
両国寄席は五代目圓楽トリビュートの月。朝橘師の担当は『芝浜』。
三遊亭まん坊『しわいや』
三遊亭鯛好『家見舞』
三遊亭真楽『見舞い』
金原亭世之介『千早ふる』
三遊亭道楽『狸札』
三遊亭とん楽『松竹梅』
仲入り
三遊亭神楽『豆屋』
西ゆかり 奇術
三遊亭朝橘『芝浜』
●三遊亭まん坊『しわいや』
途中から聴いたけど、うまくなってる。たいしたもんだ。
●三遊亭鯛好『家見舞』
後ろのご婦人(見てないけどたぶんご高齢)がしきりと「きたない」「きたない」と小さく呟いていた。まあ、そんな高座。クスグリも汚さが補強されるほうに行くので、なんとも。
●三遊亭真楽『六尺棒』
聴きにくい声とリズムの悪さ。誰が誰だか良く分からない人物。うーん。
●金原亭世之介『千早ふる』
元気に登場。やっぱりこの方はいいですね。声のメリハリが噺にピタッとあって、こんな聴きなれたネタが新鮮に聴こえるくらい面白い。トリか独演会で聴いてみたい。
●三遊亭道楽『狸札』
きっちりとベテランの余裕。
●三遊亭とん楽『松竹梅』
いつもはどうにも素人っぽい口調が気になって好きじゃないのだけど、この日は自虐が程よくはまって、なかなかに楽しい高座になっていた。とちってもうまく回収して笑いにつなげていた。
仲入り
●三遊亭神楽『豆屋』
魅惑のワンダーランド。まくらがなんかだるい。噺はきっちりしてて面白いのに。
●西ゆかり 奇術
終わりのほうで「これ(なんか道具だったかな)、どうすると思います?」と僕に聴くので「しまう」と素直に答えたら、えらくにらまれた。これくらいのボケつぶしで返せないなら客いじりしないでよ。少なくとも俺はいじらないでよ。
まあでも、いつもの脱力系奇術で悪くないです。
●三遊亭朝橘『芝浜』
久しぶりの朝橘師。まくらから全力で面白い。奥様のほうが芝浜うまい、という話には爆笑。
で、朝橘師の芝浜、個人的には初めて聴く型だったので後で聞いてみると、圓橘師に教わったけど、元をたどると古今亭志ん朝師の型なんだそうだ。まあ知ってる人も多いのでありましょう。僕はそんなにこの噺が好きじゃないこともあってあんまり詳しくない。
好きじゃないと言いつつ五街道雲助師の芝浜は結構好きだったりするわけですが、志ん朝師の型もなかなかいい。前段で熊(魚屋は勝五郎じゃなくて熊)の堕落(酒のせいで魚屋としてダメになる)について割としっかりと説明があり、久しぶりに仕事に出てからの熊の視点がごっそりなくて、かみさんがうとうとしたらいきなり帰ってくる。なんというか、芝居臭さが抜けてより落語っぽい。まあ、これはもう完全に好みの話です。
で、朝橘師がまた、この型をうまく使いこなす。
ご本人曰く「習ったまんまやってるだけです」だそうだけど、セリフに芝居っぽさが薄く落語らしいリズムが際立つ。そしてコミカルとシリアスの出し入れが的確。なんというか、最初から最後まで気持ちよく聴ける。
これから歳とともに熟成していけば、より素敵になりそう。ちょっと何年か間をおいて、また聴いてみたい。
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途中から聴いたけど、うまくなってる。たいしたもんだ。
●三遊亭鯛好『家見舞』
後ろのご婦人(見てないけどたぶんご高齢)がしきりと「きたない」「きたない」と小さく呟いていた。まあ、そんな高座。クスグリも汚さが補強されるほうに行くので、なんとも。
●三遊亭真楽『六尺棒』
聴きにくい声とリズムの悪さ。誰が誰だか良く分からない人物。うーん。
●金原亭世之介『千早ふる』
元気に登場。やっぱりこの方はいいですね。声のメリハリが噺にピタッとあって、こんな聴きなれたネタが新鮮に聴こえるくらい面白い。トリか独演会で聴いてみたい。
●三遊亭道楽『狸札』
きっちりとベテランの余裕。
●三遊亭とん楽『松竹梅』
いつもはどうにも素人っぽい口調が気になって好きじゃないのだけど、この日は自虐が程よくはまって、なかなかに楽しい高座になっていた。とちってもうまく回収して笑いにつなげていた。
仲入り
●三遊亭神楽『豆屋』
魅惑のワンダーランド。まくらがなんかだるい。噺はきっちりしてて面白いのに。
●西ゆかり 奇術
終わりのほうで「これ(なんか道具だったかな)、どうすると思います?」と僕に聴くので「しまう」と素直に答えたら、えらくにらまれた。これくらいのボケつぶしで返せないなら客いじりしないでよ。少なくとも俺はいじらないでよ。
まあでも、いつもの脱力系奇術で悪くないです。
●三遊亭朝橘『芝浜』
久しぶりの朝橘師。まくらから全力で面白い。奥様のほうが芝浜うまい、という話には爆笑。
で、朝橘師の芝浜、個人的には初めて聴く型だったので後で聞いてみると、圓橘師に教わったけど、元をたどると古今亭志ん朝師の型なんだそうだ。まあ知ってる人も多いのでありましょう。僕はそんなにこの噺が好きじゃないこともあってあんまり詳しくない。
好きじゃないと言いつつ五街道雲助師の芝浜は結構好きだったりするわけですが、志ん朝師の型もなかなかいい。前段で熊(魚屋は勝五郎じゃなくて熊)の堕落(酒のせいで魚屋としてダメになる)について割としっかりと説明があり、久しぶりに仕事に出てからの熊の視点がごっそりなくて、かみさんがうとうとしたらいきなり帰ってくる。なんというか、芝居臭さが抜けてより落語っぽい。まあ、これはもう完全に好みの話です。
で、朝橘師がまた、この型をうまく使いこなす。
ご本人曰く「習ったまんまやってるだけです」だそうだけど、セリフに芝居っぽさが薄く落語らしいリズムが際立つ。そしてコミカルとシリアスの出し入れが的確。なんというか、最初から最後まで気持ちよく聴ける。
これから歳とともに熟成していけば、より素敵になりそう。ちょっと何年か間をおいて、また聴いてみたい。
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コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2017年11月26日 14:31
この形の「芝浜」はなかなか趣がありますよね。 誰で聴いたのか忘れてしまいましたが。 ワタクシもあまり志ん朝師匠に詳しくないんですよ。 っていうか、綺麗な落語にどういう訳か詳しくない。 四天王は談志・圓楽・柳朝はよく聴いてたのに。
2. Posted by 4k
2017年11月26日 14:52
なんかさっぱりとしてていです。
演出過多なのは、僕はちょっと。
演出過多なのは、僕はちょっと。