『シェアする落語』次回は7/7です。

2017年11月19日

変わらぬ決意 みんなの期待 鈴本9月下席夜の部 柳亭こみち真打昇進披露 2017/09/30


昇進披露は大好き。今回も三人とも行きたかったけど都合つかず。
たまたま知人にこみち師匠のお友達がいて、チケット取っていただいて鈴本へ。
DSC_0137
 

古今亭志ん吉『大隈家に生まれて』
松旭斎美智・美登 マジック
鈴々舎馬るこ『牛ほめ』
古今亭志ん輔『紙入れ』
ホームラン 漫才
柳亭燕路『初天神』
鈴々舎馬風 漫談
林家二楽 紙切り (桃太郎・宮田陽 昇と こみち・紅葉狩り-燕路とこみち-)
三遊亭金馬『禁酒番屋』

仲入り

志ん輔(司会)・馬生・小さん・こみち・燕路・金馬・馬風 真打披露口上
翁家勝丸 太神楽
柳家小さん『長短』
金原亭馬生『不精床』
三遊亭小円歌 三味線漫談
柳亭こみち『寝床』



●古今亭志ん吉『大隈家に生まれて』
披露目のときは前座が出ないので志ん吉さんが開口一番。
まさかの新作、それもテーマは早稲田。そうかこみち師匠も志ん吉さんも早稲田なんだ。

大隈家の子孫の大学受験にまつわるシンプルな構成で、結構よくできてました。ゲラゲラ笑っちゃった。


●松旭斎美智・美登 マジック
毎度おなじみのバドミントン飴打ち。あれ不思議なもんでキャッチしたくなりますね。


●鈴々舎馬るこ『牛ほめ』
同期でTENの同志なのでチョコっとこみちエピソードも披露。馬るこさんらしい今っぽいクスグリが楽しい。この調子でやってほしい。


●古今亭志ん輔『紙入れ』
志ん吉さんが出た後にこの噺は生々しいねえ。志ん輔師ですからねえ、出来がまた絶品だったりするのですよ。


●ホームラン 漫才
何気に大好きなんですよ。ベテランなのに元気でいいですよねえ。寄席が活気づく。


●柳亭燕路『初天神』
さして好きでもない初天神がこの師匠にかかるとほんとに面白い。

手塩にかけた愛弟子こみち師匠の昇進は嬉しいでしょう。
だから子どもの噺というわけでもないんでしょうが。


●鈴々舎馬風 漫談
披露目と来ればこの師匠。ぐたぐだ語る漫談もやっぱり味があっていいもんです。
巨人が弱いほうが愚痴っぽくていいね。


●林家二楽 紙切り (桃太郎・宮田陽 昇と こみち・紅葉狩り-燕路とこみち-)
いつもの愚痴っぽいトークを絡めての見事な紙切り。
この日とは関係ないけど先日NHK-BSプレミアムのビートたけし特集で、見事な芸を披露していました。あれは良かったなあ。

www.nhk.or.jp



●三遊亭金馬『禁酒番屋』
釈台立てての高座。「まーだやってんだねえ、と言われます」いや、まだまだやってください。十分面白いから。
この日の高座と関係ないけど、

www.bsfuji.tv

クイズ番組出てましたよ。結構冴えてました。


仲入り


●志ん輔(司会)・馬生・小さん・こみち・燕路・金馬・馬風 真打披露口上
いやいや、豪華ですねえ。みんなして「こみちは○○と付き合ってると思ってた」と言っていたのが面白かった。とはいえ、みんなこみち師匠に期待しているのがひしひし伝わるのがよかった。燕路師が小三治師に諭された話が良かったなあ。

金馬師匠(88)が隣にいるので、今日はやらないのかなと思ったら「隅から隅までずずずいーと」(ツケ)どーん。やっぱり派手にぶっ飛ばしてました。通称ドミノ倒し。全員転がってました。金馬師匠も。

起き上がって司会志ん輔師が一言「みんな元気です」。


●翁家勝丸 太神楽
なんかちょいちょいヤバそうなところがあったけど、華やかで楽しい太神楽。もてそうだなこの人は。


●柳家小さん『長短』
久しぶり。いい感じで力抜けてて面白かった。


●金原亭馬生『不精床』
こちらも久しぶり。こういう噺にほんと素敵な味わいがあるなあ。またじっくり聴いてみたい。
トリに花持たすために二人のベテランが軽くつなぐ。こういうのがいいのよ、寄席は。


●三遊亭小円歌 三味線漫談
この名前ではもうラストの芝居だったのかな。いつも通りの軽やかに艶やかな、そしてちゃんとヒザの役目をわきまえた高座。


●柳亭こみち『寝床』
なんかこの披露目で、何度か高座で泣いていたらしい。この日はそれをネタにしていた。
もちろん湿っぽいはなしは、なし。軽やかにまくらであたためて寝床へ。
披露目の流れで馬風師のキャラも取り込みながら、しっかりと確実に笑いを積み上げていくあたりは女流と言うより柳家の雰囲気。

のちにテレビのドキュメンタリー番組で真打昇進時の大変な苦労を知る。
小さなお子さんを自転車の前と後ろに乗せて自転車で走る姿と、厳しい愛情いっぱいの燕路師に涙したけど、そんなことより「落語が面白い」ことのほうが大事。寝床、いいっすよ。茂造のキャラが楽しい。
なんてったって妊娠中に『町内の若い衆』掛けた人ですから。その面白さがかっこいいですよ。

このままどんどん面白い落語家になって、弟子とって育てて欲しいなあ、そう思います。

おめでとうございます。

こみち粋歌対談、必読。


2018年04月30日03時16分31秒



m_shike at 19:30コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年11月26日 15:34
うちの職場の近くです真打昇進記念の会やってたみたいです。町内会の掲示板に貼ってありましたよ。
2. Posted by 4k    2017年11月26日 15:36
中野の会には行きたかったです。

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