2017年11月13日

これが今のベスト 粋歌の新作ベストコレクション2017秋 2017/09/15


久しぶりに新作コレクションに来れた。
今回は「ベスト」。ゲストなし。プロデューサー広瀬和生先生が選りすぐった3席を。




春風亭朝太郎『子ほめ』
三遊亭粋歌『卒業』
三遊亭粋歌『二人の秘密』
三遊亭粋歌・広瀬和生 トーク

仲入り

三遊亭粋歌『影の人事課』


●春風亭朝太郎『子ほめ』
いろんな会で重宝されている前座さん。ちゃんとしてます。11/1より二ツ目昇進で春風一刀(はるかぜいっとう)になるそうな。


●三遊亭粋歌『卒業』
粋歌さんご本人も驚いてたけど、この噺を選ぶセンスは凄い。女性とそのストーカーの会話だけで成り立つこの噺、僕も大好き。
本来は犯罪者のはずなんだけど、このストーカー、なんかいじらしい。いじらし過ぎてほんとはストーカーじゃないんじゃないかと思えてくる。そんなファンタジーなんだけど、そもそも恋ってのは狂気の産物。だからこそ美しいし危うい。なんてことも考えたり。


●三遊亭粋歌『二人の秘密』
こちらもファンタジー。老いてボケた夫と妻の物語。中年以上の男たちはみんなしみじみ聴いちゃう。女性たちは違う意味でしみじみ聴いちゃう。それもこれも粋歌さんのこしらえた台詞と、人物造形が実に緻密だから。


●三遊亭粋歌・広瀬和生 トーク
二人で立ったままマイクもってトーク。やはり粋歌さんの魅力を広い層に知らしめた名プロデューサーはやはり話を引き出すのもうまかった。ただ粋歌さんが頑なに語らないプライベートあれこれ(主にめでたいはなし)についてはおっかなびっくりつつくだけ。粋歌さんも「まあこの期間は人間活動が忙しくてお休みしてまして」と一切を伏せる。新聞記事まで出ているのに。まあそれもなんか粋歌さんらしくて面白い。


仲入り


●三遊亭粋歌『影の人事課』
もちろんトリネタはこれでしょう。出世作にして傑作。
粋歌さんは「この噺もまた、すぐに古くなる」とか言っていたけど、まるでそんなことはなく、内容も演出もほぼ変えていないのにむしろ輝きを増している。「三十過ぎたまじめな女性オフィスワーカーの悲哀が落語によって一気にスカッと爆発する」その筋立てと人物描写の魅力が、ある種の普遍性を持ち始めているのではないか。それとやはり「最後に何の解決もない」ところがいかにも落語的で素敵。何度聴いても楽しめる。そして聴くたびに、演者としての粋歌さんが少しずつ確実に進化しているのがわかる。

楽屋で、広瀬さんの髪はどうなっていたのかなあ。
(あ『落語の仮面』聴かないとわからないネタです。すみません)



 
『銀座なまはげ娘』『オレオレ』も入れたいところだが、三席ベストコレクションとしてはまさにベスト。しかしこれはまだ現時点暫定ベスト。最近もコンスタントにレベルの高い新作を作り続けているから。
また自作だけでなく、三遊亭白鳥師の『恋するヘビ女』『落語の仮面』『萩の月の由来』などはもう捧腹絶倒の面白さ。

三遊亭粋歌、まったく目が離せない落語家ですよ。そろそろテレビ出演とかCD制作とか、次の動きを期待したい。

rakugo.blog.jp




m_shike at 10:30コメント(2)落語 | 生落語感想 

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年11月13日 11:23
なかなか古典のレパートリーが増えないって、8月に漏らしておりました。
2. Posted by 4k    2017年11月13日 12:05
まだ書いていないんですが『萩の月の由来』聴いて、古典も充分行けると思いました。

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