『シェアする落語』次回は7/7です。

2017年10月07日

若武者たちの競演 立川流が好きっ!! 2017/08/16


夏休み最終日に立川流の若手を聴きに行きました。

一同 ご挨拶

立川吉笑『ぞおん』
立川寸志『酢豆腐』
立川こはる『芝居の喧嘩』

お仲入り

立川志ら乃『強情灸』
立川志の太郎『しょっちゅう見舞い』
立川談吉『鼠穴』
一同 ご挨拶


●一同 ご挨拶
全員が登場。なに喋ったかは忘れちゃったけど楽しそうだった。


●立川吉笑『ぞおん』
まくら、ゲリラ落語の話は何度聴いても面白い。というかまくらの運びはほんと上手くなりましたね。
んー、またこの噺かと思ったけど、進化してましたねえ。番頭がゾーンに入るところに「ルーレット性」を持ち込んでよりエキサイティングな噺に。


●立川寸志『酢豆腐』
独演会より嬉しそうというか、ややはっちゃけ気味でした。「ひとりでスウィングジャズ」のような軽快でちょっと粋で、とても楽しい寸志落語がポンポン炸裂するのはほんと気持ちいい。「んでげす」は出てこない『酢豆腐の序』結構でした。こいつは武器になるね。


●立川こはる『芝居の喧嘩』
闘犬権兵衛のセリフで噛んだろー。やーいやーい。
でもあとは完璧。歯切れの良さが生きる噺を生かし切った爽快さ。


お仲入り

●立川志ら乃『強情灸』
このメンバーでは唯一の真打で兄貴分。
なんかまくらから怪しい狂気が炸裂。怪しいクスグリを畳みかけることでこちらの気分もなんか怪しく笑ってしまう。ニヤニヤ。落ちのところで狂気がピークに。


●立川志の太郎『しょっちゅう見舞い』
はじめて。前から聴いてみたかった。
見事なまでに志の輔師の弟子。まくらから志の輔テイスト。でももともとお持ちの爽やかな若さが個性として浮かび上がる。
自作の新作もパソコンと年寄をうまく絡めた21世紀版の『笠碁』とも言える噺で、じじいと子どもしか出てこないとはいえその人物造形もうまい。また聴きたい。

Apple Podcats 内の立川志の春 / 立川志の太郎「『曲解答弁』」
『曲解答弁』 (podcast) 

志の春さんとのコンビも楽しいポッドキャスト、おすすめ。


●立川談吉『鼠穴』
まくらもほとんどなしにすぱんと江戸へ飛ぶ。その台詞回しには談吉さんらしいストレートな感情が込められていて、客がその緊張に耐えられなくなりそうなところで地になったり、一度だけ「あの、これ冬の噺ですけど大丈夫ですかね?」と一度空気を変えて、再び緊張へと戻す。火事のシーンもものすごく、やっとほっとさせてくれる終盤のセリフのやり取りもいい。

久しぶりに直球ど真ん中の談吉さんを,こんなに多くの客と楽しめたのは嬉しい。


●一同 ご挨拶
高座終えたばかりの談吉さんをみんなで囲んで撮影会。

DSC_0110

手売りと当日で約300の席をほぼ売りつくし、全員がそれぞれの個性で自分を表現していて、まったくダレることなく最後まで楽しめる、素晴らしい会でありました。

出来るだけ長く続けて欲しい企画です。

他にも、

マゴデシ寄席
『NEXT!立川流』(PDF)


などなど、立川流若手の会はどれも盛況らしい。吉笑さんが二ツ目昇進時のころから考えていたことが、ここに来てどんどん花開いている。喜ばしい。
立川流には強力な若手メンバーが揃っているのだ。


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rakugo.blog.jp




m_shike at 16:52コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年10月08日 10:52
立川も若手のいいのが揃うと、自力があるから破壊力がスゴそう。
2. Posted by 4k    2017年10月08日 10:59
他にも志獅丸さんとか志の春さんとか、さらに若いほうではがじらさんとかいろいろいますからねえ。

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