『シェアする落語』次回は7/7です。

2017年07月27日

気鋭四人で本寸法 四噺 2017/06/05


思い切って仕事を切り上げて、駆け付けてみた深川江戸資料館の地下。

20170604_002

雷門音助『高砂や』
三遊亭楽天『紙入れ』

仲入り

立川寸志『庭蟹』
三遊亭わん丈『死神』(ネタだし)


●雷門音助『高砂や』
久しぶりに音助さん。会の趣旨などさらりと振った後に、さらっと噺へ。
いつもの朗らかで澱みない語り口がこの噺にとても似合う。
というか、この噺大好きでしてね。音助さんがやってくれたのでとても嬉しい。
もっかい聴きたい。


●三遊亭楽天『紙入れ』
楽天さんはたぶん数えるほどしか聴いたことがないけど、こんなにちゃんと面白い落語家さんだったっけ?これと言って印象に残るギャグがあるわけではないんだけど、噺の芯をしっかり食って前半をまとめているので、後半の旦那とのやり取りが実に楽しい。


仲入り


●立川寸志『庭蟹』
クイツキでヒザ。
ここはやはり、寸志さんにとっての鉄板ネタのひとつで、軽くきれいにしっかりと笑いを取る。
ここで気が付く、あれ、これは寄席なんじゃないの。
ネタだししているトリのわん丈さんにつなぐ連係プレーなんだ。


●三遊亭わん丈『死神』(ネタだし)
三人から繋がれたバトンをしっかりと持って、わん丈さんは疾走する。
ストレートに噺を捉えて、無駄を削ぎながらも力強い。
やはり死神のキャラがいい。顔からしてきちんと死神。表情と口調がぴったりと死神でこれがグッとくる。
くすぐり入れようと思ったらいくらでも作れるはずなのに、あえてそぎ落として、語りの力だけで勝負する姿勢が清々しい。かっこいい。
それもこれも他のメンバーがつないでくれたことに応えようとした、その結果なんじゃないかな。

rakugo.blog.jp

こちらもよろしくね。

この手の二つ目の会だと、どうしても「競い合う」ことがメインになって、それはそれで楽しいのだけど、ここまできれいに「みんなでトリにつなげる」形にしてくれるのは新鮮で、しかも会全体の満足度が高い気がする。そして切磋琢磨になるんではないか。

とにかく、いいスタートを切りました。今後が楽しみです。次回は寸志さんがトリ。さて何を掛けるか。どうつなぐか。

お勧めです。「落語聴いたなあ」って手ごたえがずっしり味わえます。




3ut-rakuten.blog.jp



2018年04月29日17時42分45秒



m_shike at 10:20コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年07月27日 11:28
三遊派が“死神”ってのが、そそりますね。
2. Posted by 4k    2017年08月07日 13:07
そそりますねえ。

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