『シェアする落語』次回は7/7です。

2017年04月23日

橘也卒業公演で(?)大入り!の客、吹雪にやられる 圓橘の会 2017/02/25 #三遊亭圓橘


開演ぎりぎりに駆けつけたら、深川東京モダン館2Fはぎっちり満員。危うく立ち見になるところ。

三遊亭橘也『半分垢』
三遊亭圓橘『梅見のやかん』

仲入り

三遊亭圓橘『鰍沢』
 

●三遊亭橘也『半分垢』
満員の客席を見て「これはいったいどうしたんでしょうか」「おかげさまでこのたび真打昇進させていただきます。というわけで私にとって、今回がこの会最後の高座となりますので、この回で最初にやった噺を」と半分垢。
持ち前のパワフルさの中にどこか余裕のようなものが感じられて、安心して笑っていられる。

●三遊亭圓橘『梅見のやかん』
これが聴きたかったんですよ。いわゆるやかんなめ。上方落語だと『茶瓶ねずり』『癪の合薬』。
なんといっても故・喜多八師の得意ネタであり、喜多八師から継承した朝也さん(現・春風亭三朝師)のがNHK新人落語大賞を獲った得意中のネタでもあり。

亀戸の梅についての説明が入るだけで噺は同じ。ハイテンションで爆笑編に仕立てる喜多八師→三朝師に比べるとやはり引き算の落語。シンプルでのどかで、そしてバカバカしい。

※もともと侍と可内(ベクナイ・下男)じゃなくて八五郎と源兵衛だったのかな?


仲入り

●三遊亭圓橘『鰍沢』
江戸落語屈指のサスペンス。もちろん圓生の得意ネタ。
僕はどういうわけか圓生師の録音で聴くより、同じ噺を圓橘師で聴いたほうがグッとくることが多く(まあ、落語は生に限りますが)、このネタもまさしくそんな感じで、特に雪中から家に入ってくるところで感じる「寒さ」(これが終盤に効いてくる)と、カネを見て女に殺意が生まれるところ、にはほんとにぞくぞくっと来た。
あと、女の傷ね。あれは怖い。

それにしてもこの落ち。これぞ落語って感じ。聴くたびにほれぼれするほど何の解決もない(笑)

※ちなみに圓生師の高座で一番好きなのは、TBSがCSで最近も流していた『能狂言』。圓橘師、お持ちでしたらぜひかけていただきたいのですが。
この噺、三遊亭好の助さんの高座もなかなか良いです。


こんな展示がありまして。なるほど。


m_shike at 16:52コメント(2)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年04月24日 12:15
ワタクシは“鰍沢”は昔は稲荷町の正蔵、今は馬石師匠ですかね。
2. Posted by 4k    2017年04月24日 14:15
僕は扇辰師のも好きです。

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