『シェアする落語』次回は7/7です。

2017年04月03日

侍がかっこいい 柳家ろべえ葛飾落語会 第1回 2017/02/12


とある女性落語家さんから「知り合いの会です」とチラシをいただきまして。
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師匠・喜多八が名乗っていた「小八」を継いでの真打昇進を直前に控えたろべえさんの会。
会場は満員でございました。

柳家ろべえ『たけのこ』
柳家ろべえ『大工調べ』

仲入り

柳家ろべえ『二番煎じ』




●柳家ろべえ『たけのこ』
ふだん東京じゃこういうのやらないというべたべた小噺から、小三治師匠に褒められたちょっと感動的な話を交えたまくらから。喜多八ファンには嬉しいこの噺。

これはかなりいいです。喜多八師を感じさせるところももちろんあり、ろべえさんらしい、まっすぐなかっこよさが滑稽に転じるところが、またいい。控えめに言っても、大好き。


●柳家ろべえ『大工調べ』
技術的にはまずまずだし、楽しめるんだけど、どうしても与太郎が今一つ作り切れていない気がする。小八の与太郎を作って欲しいなあ。


仲入り


●柳家ろべえ『二番煎じ』
全体的にとても良くできていて楽しい。いっぱい出てくる人物の描き分けも鮮やかで猪鍋のシーンもぐっと楽しい。そしてここでも素晴らしいのは侍の厳格さが欲望から滑稽に転じるところ。

やはりろべえさんは、背筋がすっと伸びた侍がいい。
真打に昇進して、これからまだまだ芸の幅を広げていく予感がする。柳家らしく滑稽噺が好きなんだろうけど、なんかもっとかっこいい感じの噺も聴いてみたい。先が楽しみな人がまた一人増えた。




◆柳家小八 同業の妻は「ブレーン」
 落語協会の柳家小八は、妻が二つ目の三遊亭粋歌(すいか)(40)。噺家(はなしか)同士の夫婦は「史上初」で、小八は「何でも相談できるいいブレーンのような存在」と同い年の妻に全幅の信頼を寄せる。
 小八は妻の笑いのセンスを評価する。粋歌は「楽屋の会話のように、しゃれで切り出されたらしゃれで返す。家庭内の会話のキャッチボールが普通と違っているかも」と笑う。日常会話がギャグの感覚を鋭くしている。
 小八は東京農工大在学中に初めて足を運んだ寄席で、柳家喜多八さん(昨年死去)の落語に魅了され、卒業後に入門。「師匠は『自分で考えなさい』というスタイル」。自分で思慮を巡らせ、想像力を尽くし芸を築いた。師を失い、その師匠の柳家小三治の一門に移った。
 三遊亭歌る多一門の粋歌は新作で笑いを取る。古典に打ち込む小八と芸風は異なるが妙に波長が合い、夫婦となった。粋歌は「仕事面でスケジュールを把握するなどサポートしてます」と内助の功にも奮闘する。昨年、第1子の女児が生まれ、小八もさらに気合が入る。
 「(小三治の師匠)五代目(柳家)小さんは噺の登場人物の『了見(心持ち)になれ』、小三治師匠は登場人物の『心』になれと。喜多八師匠は『ハート』だと」。脈々とつながる「柳家の精神」を心に刻み、高座に上がる。
 6月30日に池袋演芸場で第1回「柳家小八の会」を開く。7月23日には、故郷の広島県福山市で開催の「小三治一門会」にも出演する。

東京新聞:<落語>真打ち300人超、競う春 順当な昇進 サバイバル激化:伝統芸能(TOKYO Web)


m_shike at 09:30コメント(4)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年04月03日 11:35
知り合いって…
2. Posted by 4k    2017年04月04日 22:37
つ、ですよね。
3. Posted by 通りすがりの世話人   2017年04月06日 16:33
5 この度はご来場ありがとうございましたm(__)m

多くのお客様にご来場頂き、
小八師匠(ろべえさん)も気合の入った3席となりました(^ ^)

次回は8月下旬を予定しています。
演者・世話人共々、お客様に喜んで頂けるような会を続けていきたいと思っております。
宜しくお願い致します。




4. Posted by 4k    2017年04月07日 00:15
お疲れ様でございました。是非是非、長く長く継続して開催されますことをお祈り申し上げます。

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