2017年01月02日

紫檀楼古木 第347回圓橘の会 2016/11/26 #三遊亭圓橘


enkitsu347

三遊亭まん坊『手紙無筆』
三遊亭圓橘『紫檀楼古木』

仲入り

三遊亭圓橘『死神』


●三遊亭まん坊『手紙無筆』
萬橘師に入門してまだ一年にも満たない。初々しいねえ。ときどきちらっと見える独自のセンスもいい。
奮闘する若者を見守るお客さんも暖かい。


●三遊亭圓橘『紫檀楼古木』
何を隠そう知ってる圓生噺(すくないけどな)の中ではこれが一番好きなのですよ。
第168話・落語「紫檀楼古木」(したんろうふるき)
先代「彦六の」正蔵の得意ネタでもあったらしい。

でも生で聴いたことは全くなくて半ばあきらめていたので、もうワクワクして、前日に圓生師の音源聴いちゃった。

貧乏をするりとかわして風流に生きる主人公、その粋で少し物悲しい雰囲気をうまく出している圓生師の名人芸は素晴らしいけど、女中の描き方がどうも嫌味に感じられる。

で、圓橘師のほうは女中がただ野暮天なだけで、この辺が実に僕の好み。何事もやりすぎないのが圓橘師の凄いところ。

狂歌噺ってあとは『蜀山人』くらい?んーと『掛け取り(借金の)』は入れちゃダメですよね。

 
仲入り

●三遊亭圓橘『死神』
まあいつものパターンではございますが、圓橘師の口演はどうしても演出過剰に傾きがちな今の落語において、「噺の力」「芸の力」を見せつけてくれる。過剰な演出は、それはそれで大好きなんだけど、この日の死神なんかは、極度に無駄を省いて、でも落語本来の人間臭い部分はきちんと演じ切ることで、もともとの噺が持つ「骨格」のようなものが見事に浮かび上がる。これがまあ、よいのですよ。

久しぶりに打ち上げにも混ぜていただき、少し芸談もうかがって、今回も満足です。

2016年12月31日12時27分34秒

2016年12月31日12時27分46秒
 

m_shike at 15:38コメント(0)落語 | 三遊亭圓橘 このエントリーをはてなブックマークに追加

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