2017年01月09日

腕の筋肉 第348回圓橘の会 2016/12/17


2016年最後の圓橘の会。

 

三遊亭橘也『擬宝珠』
三遊亭圓橘『棒鱈』

仲入り

三遊亭圓橘『文七元結』 


●三遊亭橘也『擬宝珠』
ご存知柳家喬太郎師が掘り起こした傑作「古典フェチ落語」で喬太郎師直伝。
充分面白かったけど、これはもっとよくなりますよ。橘也さんならまだまだ練れる。
これから楽しみだ。


●三遊亭圓橘『棒鱈』
こういう、若手がガンガンかけている噺を圓橘師が演ると、噺の本来の骨格が浮かび上がってくるというのは前にも書いた。
ただこの噺に関しては型も僕の知っているものとはちょっと違っていて、侍が隣の部屋のことを気にしてない。
それぐらいご機嫌で飲んでいたというわけで、なんかこっちのほうが腹に落ちる。
そして当たり前の話だけど唄が気持ちいいの。侍の(演出上)下手な歌でも気持ちいいの。

トリネタが文七元結というところにあわせてこの噺を選ばれたのかもしれない。文七は薩長の誰か(誰だっけ)に「江戸っ子とは何か」を聞かれたその答えとして圓朝がこしらえた、なんて話もあるらしいので。

それにしてもこの噺大好きなんだけど、落ちはどうにかなんないですかね。
 

仲入り


●三遊亭圓橘『文七元結』 
言わずと知れた名作ではありますが、個人的にはあまり得意ではなく。いくら江戸っ子だからってそこまで我を張ることもねえだろうと。
ところが圓橘師にかかるとこれが実に気持ちよく聴ける。いつもの抑制の効いた語り口が効いているのはもちろんだけど、それ以上に場面転換のうまさが光る。さらりと「さっきとは違うところ」に連れて行ってくれるのが落語のいいところで、この噺の圓橘師は絶妙の演出。

もう一つは腕。腕の筋肉の使い方。これは前のほうで見ていたものの特権かもしれないけど、なんども大川に飛び込もうとする文七を止める、その時の腕の使い方と筋肉の見せ方がとても美しくて説得力がある。

この会ではいつものことだが、いいものを聴かせていただいて、いい年が迎えられそうだなあと思った次第。
一年前の『大つごもり』も懐かしい。


圓橘の会348
 


m_shike at 19:28コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2017年01月12日 07:31
そういえば、棒鱈→文七元結って流れを6、7年前くらいに談春師匠の会で聴いたことがあります。 前座が春樹さんだったなぁ…
2. Posted by 4k    2017年01月22日 20:41
遅レスです。
春樹さん、どうしてますかねえ。

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