2017年01月01日
様々な継承 談志生誕80周年記念談志まつり初日 談四楼・談之助・談春・生志・志遊・平林 2016/11/20
こんなでかいホールは久しぶり。たまにはいいもんです。
立川平林『振り込め詐欺に気を付けろ〜安来節』
立川志遊『鮑のし』
立川生志『看板のピン』
立川談春『慶安太平記 吉田の焼き討ち』
仲入り
志遊(司会)談四楼・談之助・談春・生志『談志生誕80年記念座談会』
(録音で立川談志『孝行糖』のさわり)
立川談之助『笑点史』
東京ボーイズ 歌謡漫談
立川談四楼『浜野矩随』
●立川平林『振り込め詐欺に気を付けろ〜安来節』
おお平林さん久しぶりだ。家元ネタまくらは面白かった。
そこからまさかの新作。なんとあちこちの警察や老人会からお声がかかるらしい。
確かにすんごくよくできてる。笑いどころは多いし、実用性も高い。
振り込め詐欺防止キャンペーンのご担当者はぜひ呼ぶといいと思う。
ここで掛ける噺かなとは思ったけど、面白かったし。
で、いつもの安来節。日本一になったんだって。この出番で踊りはちょっとなと思うけど、日本一は偉いね。
●立川志遊『鮑のし』
志遊師は裏切らない。派手さはないけどふんわりとうまい。もっとじっくり聴いてみたい。特に甚兵衛さんが似合う。
寄席が似合う風情もあるし、可愛らしさもある。
落語通から初心者までお勧めできる数少ない落語家ですよ。
●立川生志『看板のピン』
相変わらず切れ味抜群のまくらで蓮舫氏を落としたり上げたりの大爆笑。
噺のほうも、柳家っぽい滑稽噺のうまさで大満足。
●立川談春『慶安太平記 吉田の焼き討ち』
「談志追悼と言いつつ家元に関連する噺が出てこない」とごもっともなまくらから、慶安太平記の「その2」。男二人のふてぶてしい悪が炸裂。こういう噺だと、談春師の「おー、俺に任せておけって」という気合がひしひし伝わって頼もしい。
仲入り
●志遊(司会)談四楼・談之助・談春・生志『談志生誕80年記念座談会』
(録音で立川談志『孝行糖』のさわり)
僕も相当にいろんなところでいろんな逸話を聴いていますが、家元エピソードはまあ尽きない。特に生志師はもってるねー。談春師の振りで談四楼師・談之助師の選挙エピソードが聞けたのも貴重。誰のどのエピソードでもゲラゲラ笑えるのが凄いところ。
●立川談之助『笑点史』
この流れだとどうしても談之助師は漫談になるわけですが。家元が始めた金曜寄席時代からの笑点の歴史と、選挙のときに銀座の歩行者天国で笑点メンバー集めて大喜利やった話がまあおかしくて。
●東京ボーイズ 歌謡漫談
家元にはずいぶんお世話になったと。わりと時間があったせいかやや落ちが雑な謎掛け音頭が続いたけど、しり上がりに面白くなって中之島ブルース。これが私は好きでねえ。
コンビなのに漫談っていうんですね。
●立川談四楼『浜野矩随』
よみうりホール満員のお客様に合わせたのか、やや笑いを多めに混ぜつつも圧巻の人情噺。もう何度も聴いていますが聴くたびに満足が深まる。多分僕の気が付かないところで細かく細工を凝らしているのだと思う。
まあしかし、よくもこれだけ個性的な面々が「一門」として寄り合っているのかと改めて感心する。またそれぞれがやはり何かをきちんと継承しているんだ。
この「分割して継承される芸」という視点に立つと、やはり、立川流は実に面白いです。
終演後、談四楼師の新刊を購入して
サインをいただいていたら、隣に広瀬和生先生と和田尚久先生が何やら雑談していて、ちょっと興奮。広瀬先生にもサイン貰いました。
でもほんとは、広瀬先生にはこっちにサインしてもらいたかった。
そんなこんなで、やはり祭りには祭りの楽しさがあるねえ。
おお平林さん久しぶりだ。家元ネタまくらは面白かった。
そこからまさかの新作。なんとあちこちの警察や老人会からお声がかかるらしい。
確かにすんごくよくできてる。笑いどころは多いし、実用性も高い。
振り込め詐欺防止キャンペーンのご担当者はぜひ呼ぶといいと思う。
ここで掛ける噺かなとは思ったけど、面白かったし。
で、いつもの安来節。日本一になったんだって。この出番で踊りはちょっとなと思うけど、日本一は偉いね。
●立川志遊『鮑のし』
志遊師は裏切らない。派手さはないけどふんわりとうまい。もっとじっくり聴いてみたい。特に甚兵衛さんが似合う。
寄席が似合う風情もあるし、可愛らしさもある。
落語通から初心者までお勧めできる数少ない落語家ですよ。
●立川生志『看板のピン』
相変わらず切れ味抜群のまくらで蓮舫氏を落としたり上げたりの大爆笑。
噺のほうも、柳家っぽい滑稽噺のうまさで大満足。
●立川談春『慶安太平記 吉田の焼き討ち』
「談志追悼と言いつつ家元に関連する噺が出てこない」とごもっともなまくらから、慶安太平記の「その2」。男二人のふてぶてしい悪が炸裂。こういう噺だと、談春師の「おー、俺に任せておけって」という気合がひしひし伝わって頼もしい。
仲入り
●志遊(司会)談四楼・談之助・談春・生志『談志生誕80年記念座談会』
(録音で立川談志『孝行糖』のさわり)
僕も相当にいろんなところでいろんな逸話を聴いていますが、家元エピソードはまあ尽きない。特に生志師はもってるねー。談春師の振りで談四楼師・談之助師の選挙エピソードが聞けたのも貴重。誰のどのエピソードでもゲラゲラ笑えるのが凄いところ。
●立川談之助『笑点史』
この流れだとどうしても談之助師は漫談になるわけですが。家元が始めた金曜寄席時代からの笑点の歴史と、選挙のときに銀座の歩行者天国で笑点メンバー集めて大喜利やった話がまあおかしくて。
●東京ボーイズ 歌謡漫談
家元にはずいぶんお世話になったと。わりと時間があったせいかやや落ちが雑な謎掛け音頭が続いたけど、しり上がりに面白くなって中之島ブルース。これが私は好きでねえ。
コンビなのに漫談っていうんですね。
●立川談四楼『浜野矩随』
よみうりホール満員のお客様に合わせたのか、やや笑いを多めに混ぜつつも圧巻の人情噺。もう何度も聴いていますが聴くたびに満足が深まる。多分僕の気が付かないところで細かく細工を凝らしているのだと思う。
まあしかし、よくもこれだけ個性的な面々が「一門」として寄り合っているのかと改めて感心する。またそれぞれがやはり何かをきちんと継承しているんだ。
この「分割して継承される芸」という視点に立つと、やはり、立川流は実に面白いです。
終演後、談四楼師の新刊を購入して
サインをいただいていたら、隣に広瀬和生先生と和田尚久先生が何やら雑談していて、ちょっと興奮。広瀬先生にもサイン貰いました。
でもほんとは、広瀬先生にはこっちにサインしてもらいたかった。
そんなこんなで、やはり祭りには祭りの楽しさがあるねえ。
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コメント一覧
1. Posted by ますめっど 2017年01月02日 15:07
同じ師匠なのに、色分けってのは出来るものですよね。 だから残っていくんでしょうけれど。
2. Posted by 4k
2017年01月02日 23:16
> 同じ師匠なのに、色分けってのは出来るものですよね。 だから残っていくんでしょうけれど。
それが一番わかりやすいのが立川流だと思いました。