2016年11月19日

当て書き力と、それ以上のもの 第8回ドージン落語会 2016/11/06


去年は都合が合わず来れなかったので、ものすごく楽しみにしてました。
はい、楽しかったです。

同人誌に関する様々な状況・物語を一席にまとめた井上新五郎正隆先生のネタおろしでございます。


 

柳家一琴『のろけ』
瀧川鯉朝『ヨセガキ』

仲入り

瀧川鯉朝『お玉牛』
柳家一琴『片棒』




●柳家一琴『のろけ』
最初の二席が井上先生作のドージン落語というのが、この会のパターン。

「この会の新作は、自宅で稽古できない。息子に「メヒョウのポーズってなに」と聞かれた」ぶはは。
噺のほうは、これはなんという21世紀の艶笑噺ですな。
艶笑を縦糸にして横糸がどんどんどんどん増殖する。一人の学生のちょいアブノーマルな童貞喪失体験の「のろけ」があれよあれよと拡大していくところが何とも落語。
これがまた、一琴師の古典落語テクニックがピタッとはまるのが不思議といえば不思議。おそらく井上先生の狙い通りなのだろう。何気に登場人物が多いので(女は一人なんですが)下手な人がやると目も当てられないと思う。

まああれですわ。ゲラゲラ笑いました。


●瀧川鯉朝『ヨセガキ』

鯉朝師と来れば「甘える」「すねる」だと思うんですよ。
ここにピタッと合わせてきましたね。
児童に向けてちょっと気持ち悪い感じの「甘える」「すねる」を爆発させ小学校の先生。
鯉朝師じゃなきゃダメですよ。


仲入り


●瀧川鯉朝『お玉牛』
ネタおろしの重圧から解放された鯉朝師がのびのびと、やっぱりちょっとキモイ系の古典落語。
これまたゲラゲラ笑っちゃった。
こういう噺がほんとにうまい。キモイをきちんとコントロールできるから笑いになるんだよね。


●柳家一琴『片棒』
そして最後にバシッと古典で締める。
これがまた実に見事な片棒で。
金の料理の説明、手古舞を演じて見せる銀。奇をてらったことは何もしていないけどゲラゲラ笑える。

ドージン好きな方が、この会を通じて落語にはまっていくのは、これはもう必然。


先日の『井上新作落語みつぼし』でも感じたことだけど、「僕らの落語作家」井上新五郎正隆先生の「当て書き力」はものすごい。
しかし僕は一琴師あて書きされた「のろけ」を一琴師に習って引き継ぐ落語家の登場を待っている。

それだけの価値があるわけですよ。この面白さは。
当て書きを上回る、落語としての普遍性が。





m_shike at 20:30コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年11月21日 01:11
さすがには“女豹のポーズ”はお子様には説明出来ない。
しかも男にはポーズ付きで説明してもらいたくない。
2. Posted by 4k    2016年11月21日 15:16
一琴師がお子さんにポーズ付きで教えていたら……。

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