2016年10月22日
つばなれどころか大入り つばなれ特選会 延長祭り 傳枝・夏丸・鯉八 2016/10/01
●春風亭傳枝『天狗裁き』
まさかの真打が開口一番。いろいろと趣旨説明した後にさらっと天狗裁き。
充分に滑稽なのに演出過剰なところがない、すっきりした高座でとてもいい。
テング印のアレにはバカ笑いしましたが。
●桂夏丸『いが栗』
後で調べたら桂歌丸師が掘り起こした噺だそうだけど、まあ不思議だなこれは。
祟りの噺なのに因縁がまるでない。圓朝の逆をいくような。充分に滑稽なのに演出過剰なところがない、すっきりした高座でとてもいい。
テング印のアレにはバカ笑いしましたが。
●桂夏丸『いが栗』
後で調べたら桂歌丸師が掘り起こした噺だそうだけど、まあ不思議だなこれは。
あまりに何もないので夏丸さんが少し因縁を足したらしい。
こんなつかみどころのない噺こそ、僕にとっては「落語っぽい」噺。こういう噺をしっかり聴かせる夏丸さんはいいね。
ご興味ある方はこちらを
第5304回「古典落語その13、いが栗 (初代)桂歌丸 ストーリー、ネタバレ」|新稀少堂日記
仲入り
●瀧川鯉八『長崎』
シブラクで掛けたという情報を聞いてから、ぜひ聴いてみたいと思っていた鯉八さんの新作。
やはり!むちゃくちゃ面白かった。
あるいみ『新日本風土記』みたいな夫婦愛がテーマになっているような気もするのだが、それよりもロードムービー的な噺の作りがとても面白い。盛り込まれた長崎情報も実にいい感じで、本当に長崎に行きたくなる。
そしてすべてを一瞬でダメにする驚愕の落ち。見事です。 これはぜひまた聴きたい。
もともと料理屋さんなので、同じ会場で打ち上げ。すき焼きをつつきつつみんなで落語談義。
楽しいですなあ。
また来たい落語会がまた一つ増えた。