2016年09月22日

公家と癌漫談と江戸の風 渋谷らくご 2016/09/12


しばらく顔出してなかったシブラク。左談次師目当てで。



瀧川鯉斗『反対俥』
桂春蝶『看板の一』
立川左談次『癌病棟の人々』
古今亭文菊『心眼』
 

●瀧川鯉斗『反対俥』
ツイート見ているとこの日も喜んでいる人・応援している人が多いのに驚く。
正直僕は全く感心しない。暴走族・サーフィンというこの人ならではの話題をうまく活用できない、バタついたまくらから、どうにも落ち着かないまま進行し、挙句には車夫に「店賃をやる」反対俥ってどうよ。


●桂春蝶『看板の一』
「鯉斗くんはの暴走族だったそうですが、今は迷走しております」と笑いを取り、弛緩した空気を一気に締めなおして、まくらから見事な春蝶ワールド。江戸上方の違いをスケートでたとえたのは見事。

また改作が凄かった。この手があるのかという。この噺で、親分じゃなくて公家ですよ公家。
「おじゃる」系の公家おっさんの人物描写がとてつもない。もうゲラゲラ笑う。
さらに話を一回感動実話みたいなところに持って行って、ぱーんっとひっくり返す。
見事なもんです。


●立川左談次『癌病棟の人々』
久しぶり、病棟から一時帰還。後でツイート読んだらシャワーすら入っていなかったらしい。栄養は胃ろうでとっていたと。
病室での出来事をカードにメモして、これを読みながら進行する漫談。師の傑作スタイル『読書の時間(本読み)』を思わせる。

これがまた、まあ面白い。
談幸師・談吉さん・志の輔師とさまざまな立川流落語家が出てくるなかでやっぱり強力なネタを提供するのは立川キウイその人であったよ。他にも川柳川柳師も実にいい味で。
本当は大変なんだろうけど、大変を笑い飛ばすのが噺家たる左談次師の真骨頂。


●古今亭文菊『心眼』
久しぶり。
身にまとった「江戸」の雰囲気は相変わらず。タイムスリップしてきたような。
テレビでの差別表現の言いかえの面倒について軽く笑いを取ってから、しみじみと江戸の世界。
大好きな噺をしっかり楽しませてもらった。 

あんまの梅喜、その心情の揺れこそ、落語で肯定すべき「業」だろう。 
『芝浜』しから落語を知らない人にぜひ文菊師の『心眼』を聴いてみてほしい。


前のようにキュレーター・サンキュータツオ氏の前説後説がなかったので、来ていないのかなと思ったらしっかりお見送りされた。

それにしても、日曜日なのにいい入りで、若い人も多いし、やはりシブラクは素晴らしい。 
鯉斗さん目当てで来た人が『心眼』に浸って帰るなら、それはそれでありなのかな。 

m_shike at 19:30コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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