2016年08月16日

仲入り前に満足、最後まで聴いてさらに大満足 第343回 圓橘の会 2016/07/30


毎回楽しませてもらっているこの会ですが、今回は特に素晴らしかった。


2016年08月16日21時39分42秒


三遊亭橘也『二階ぞめき』
三遊亭圓橘『百川』

仲入り

三遊亭圓橘『怪談乳房榎- おきせ口説』


●三遊亭橘也『二階ぞめき』
別の会で橘也さんがこの噺を掛けていたと聞いて、聴きたいなあと思っていたのでとても嬉しい。『だくだく』の「落語という虚構のなかのさらに虚構」が好きな橘也さんがこの噺を掛けるのは実に似合う。そしてとても面白い。若旦那、番頭、定吉それぞれが軽妙かつしっかりと描写されているので、二階に吉原という虚構にすんなり馴染めてしまう。「うまいこと切り取った」という表現で虚構をスケールダウンさせるが、そもそも切り取ったって町一つ二階にこさえちゃうこと自体がとんでもない虚構なので、僕は気にならなかった。楽しかった。


●三遊亭圓橘『百川』
百兵衛の第一声でいきなり落語世界に釣り込まれる。伸び伸びと屈託なくほどよく明るい。これを受ける主人がまたいい。料亭の格まで伝わるような言葉遣いと抑揚。そして声の大きさで店の広さをさらっと描写してみると、河岸の若い衆大騒ぎが実に生き生きと描かれる。

圓橘師の卓越した人物描写と可愛らしさが際立って、心の底から楽しい。この日の百川なら、中入り後にもう一回聴いても楽しめただろう。

せこい話で恐縮ですが、木戸銭2500円は完全に元とれたと思った。



仲入り


●三遊亭圓橘『怪談乳房榎- おきせ口説』
 この噺については、僕はほぼ何も知らない。
怪談とあるが、まだ最初のほうで幽霊は出てこない。しかし僕はかねてから幽霊より人間のほうが怖いので、こっちのほうがいい。

悪役・磯貝の悪っぷりがいい。なんだろう、やってることは最悪なんだけど実に魅力的。圓橘師のいつもの抑えた台詞回しからその凶悪性が色気に転じるのがいいのかなあ。やってることは仮病で夜這いで脅迫ってかっこよくもなんともないんですが。 ひどい目にあわされたおせきが傾いてしまうのもなんか納得させられてしまう。

次回は8/27土曜日、この続きが聴けます。 
 2016年08月16日21時19分40秒
2016年08月16日21時19分23秒
2016年08月16日21時34分03秒


m_shike at 21:57コメント(2)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年08月17日 08:31
先日、新宿歴史博物館の講談の会で“乳房榎”の“おせつ口説き”から“重信殺し”まで聴きまして、ほぼ地元という場所で聴くってのは良いななんて思いました。
2. Posted by 4k    2016年08月28日 09:36
昨日、重信殺しを聴いてきました。あのへんに蛍がとんでいたんですねえ。

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