2016年05月30日

国立で聴く圓橘師もまた格別 第396回国立名人会


芸協・円楽一門会・上方と面白い組み合わせ。圓橘師目当てにして国立演芸場。




笑福亭希光『動物園』
三遊亭愛楽『猿後家』
春風亭柳好『お見立て』
三遊亭圓橘『茶の湯』

仲入り

桂雀三郎『帰り俥』(作 小佐田定雄)
檜山うめ吉  俗曲 踊り(潮来出島)
三遊亭遊三『子別れ(子は鎹)』 


●笑福亭希光『動物園』
初めてかな。語り口にしつこさがあまり感じられないのがいい。あまり好きなネタではないんだけど、ずいぶん笑わせてもらった。

虎の毛皮を人間が来ても虎には見えないんだけど、それを押し通しちゃうのが落語であり、芸の力だなあと。


●三遊亭愛楽『猿後家』
ネタはもう鉄板。それよりもすらすらと喋りながら爆笑をかっさらっていく、まくらの見事さに舌を巻く。その楽しさが、凄い。


●春風亭柳好『お見立て』
この噺もいろんな演出があって楽しい。
柳好師の喜助は内心かなり杢兵衛を馬鹿にしていて、これがまた後々効いてくる。寄席の流れのなかで聴くととても心地いい。


●三遊亭圓橘『茶の湯』
都知事ネタなどもさり気無く混ぜたまくらで十分に温めた後に茶の湯。
定吉のかわいらしさ、ご隠居のしったかぶり。ひとりひとりの人物が実に魅力的。なかでも長屋の三人の茶の飲みっぷりは今思い出しても可笑しくて可笑しくて。

下げでさりげなくあじさいと女性を入れることで、何とも言えぬ粋な味わいになるのがまたたまらない。圓橘師の型なんだろうな。


 
仲入り


●桂雀三郎『帰り俥』(作 小佐田定雄)
初めて。『ヨーデル食べ放題』を歌って景気付けてこの噺へ。
素晴らしい。枝雀テイストをよりナチュラルにしたような軽く、しかも味わい深い口跡がまず素敵。その上に小佐田先生のこの作品。ものすごく落語。理想的な落語。

頭の中におぼろげな近畿地方の地図を描きながら。笑わせてもらった。小佐田先生ほんとすごい。


●檜山うめ吉  俗曲 踊り(潮来出島)
一度幕を下して山台を撤去。あ、踊るからか。
唄も踊りも相変わらずの可愛らしさ。あと数十年は可愛いままなのでしょうねえ。


●三遊亭遊三『子別れ(子は鎹)』
 体調があまりよろしくない春風亭小柳枝師の代演、ネタ出しは船徳だった。聴きたかったなあ。
で、すみません遊三師は苦手です。あの声で母親やったりすると怖すぎて。

さっぱりと太い芸なので、武張った噺のほうが似合うと思いますが。禁酒番屋とか。冬なら二番煎じとか。


とまあ、終わってみれば実に満足でありましたが、その大半は、圓橘師と雀三郎師の高座の素晴らしさによるものだと思う。 ともかく、いい日でありました。




 


m_shike at 00:29コメント(0)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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