『シェアする落語』次回は7/7です。

2016年04月03日

円満卒業 新宿末廣亭深夜寄席(芸協) 2016/03/26


レギュラー深夜寄席は久しぶりの参戦。相変わらずいい入りで、座席は満員。立ち見が20人くらいいたかな。
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笑福亭竹三『木津の勘助』
瀧川鯉輪『初天神』
瀧川鯉八 『やぶのなか』
橘ノ圓満『花見酒』
 

●笑福亭竹三『木津の勘助』
こういう上方の地噺はなんか好きだ。師匠直伝なのかな。講釈のヒーローストーリーのなかにギャグを入れるのは当然として、その入れ方がとてもスムースで楽しい。そして何より口跡鮮やか・爽やか。誠によろしい。気に入りました。


●瀧川鯉輪『初天神』
聴くのは二回目。独特のすっとぼけた感じがちょっと鯉八さんにも似ているというのは前回も感じたこと。この日はまくらですっとぼけが一種のすべり芸になって、不思議と爆笑が続いていた。僕もなんだかその爆笑に巻き込まれてしまい。あまり好きではない初天神をするっと聴かされてしまった。なかなか不思議で楽しみな人。


●瀧川鯉八 『やぶのなか』
もちろん「待ってました」の声をかけましたよ。
最近は笑点特大号で大喜利に出演するなどメジャー化驀進中の天才・鯉八さん。
トリに時間を残すためにまくらはさらっと爆笑させておいて鉄板ネタで勝負。仕方は初期のころに比べてあちこち変化しているが台詞は(ワインのくだり以外は)ほとんど変えず。これだのお客さんがこの不思議な落語に巻き込まれていること自体が面白くて面白くて。


●橘ノ圓満『花見酒』
5月に真打昇進ということで卒業公演。53歳は小痴楽さんのお母さんと同い歳だとどこかで聞いた。
呑気な古典落語が似合うふわりとした雰囲気がいい。

先日橘也さんで聴いたこの噺。圓満さんの個性にピタリとはまって、暖かい春の日差しが感じられるようなのどかさが、酒飲み二人の台詞から立ち上る。結構でございました。


けっこうな数の立ち見が出る盛況ぶり。それはとてもいいことなんだけど、深夜寄席だけじゃなくて他の会にもどんどん足をお運びくださいね、と内心でお願いをしてみたり。
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今夜もいい入りです。 #rakugo #落語

Masanori Shike (四家正紀)(@m_shike)がシェアした投稿 -



m_shike at 10:30コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年04月03日 13:04
“木津の勘助”は鶴光師匠が、講談から落語にうつしたそうですよ。
“違袖の音吉”よりワタクシはこっちの方を先に知ってたので、松之丞さんのマクラではいつも“木津の勘助”は知ってるよ、と思っちゃう。
2. Posted by 4k    2016年04月03日 20:41
鶴光師はこういうの得意ですよね。地噺やる若手が少ないので、東京の若手も鶴光師に習って欲しいです。

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