2016年03月22日

グッとくる「古今亭」 門前駿菊噺の会 2016/03/21


毎回楽しみな古今亭駿菊師の蔵出し。今回も休日開催なので駆けつけた。


 
 古今亭駿菊『弥次郎』
 古今亭駿菊『長屋の花見』

仲入り

 古今亭駿菊『おかめ団子』 
木戸銭1000円(安すぎ)

●古今亭駿菊『弥次郎』
時節柄ショーンKですよね。やっぱり。
まくらで温まった後は飛ばす飛ばす!
とんとんとんとーんと、もう、そのリズムだけで楽しい。

それにしても「そこが畜生のあさましさ」というフレーズは、好きな落語フレーズ・ベスト5に入るね。


●古今亭駿菊『長屋の花見』
ネタだし。
駿菊師にはいつも「ブログでほめ過ぎ。盛り過ぎ。盛り四家ひさや」と言われているので、ちゃんと書いときましょうか。ミスりましたね?かまぼこ。かまぼこ言う前に大根と言いましたね?

まあそんなことはどうでもよく。

この噺の難しさ「貧しさ故の滑稽」に「大家の猫を食べちゃった」というとんでもないクスグリで対応し、唄うような軽快さの中に長屋の面々も生き生きと描写されて、満足の一席。

ただ、これは駿菊師に限らないけど、これだけ卵が安い時代に「卵の代わりに沢庵」というのは相当にわかりづらいんじゃないだろうか。

蕎麦十六文の時代にゆで卵二十文という説があるらしいので、現代の立ち食いそばが400円として、ここから換算するとゆで卵500円。実際はコンビニでどんなに高くても100円はしない。なので卵の値段はいまのざっと5倍と考えられるのではないか。雑な計算だけど。
築地なんかで売ってる玉子焼きを600円とすると、5倍で3,000円くらいで、お重に詰めたら1万円を軽く超えちゃう。戸なし長屋には高嶺の花だね確かに。



仲入り


● 古今亭駿菊『おかめ団子』
志ん生師の録音を随分昔に聞いたことがあったかなあ。 
なんというか、もともとの噺自体にそれほどの魅力は感じない。それだけに駿菊師の力量がずっしり伝わってくる。
人情噺的なシリアスな部分とギャグの絶妙な切り換え、シンプルながら心に響く貧しさの描写。
そして、大根屋を諭しながら、妻に言われて自らの不明も反省する旦那の心理を丁寧に。
そして明るくカラッとハッピーエンド。

重くならない、クドくならない。しみじみさせ過ぎない。
でもちゃんと、ほどよい感動が心に残る。


やっぱり駿菊師は素敵です。
詳しいことはちっとも分かってないけど、駿菊師の噺を聴いていると「ここに古今亭がある」って感じがグッとくる。
昨年末で落語協会を退会されたので、寄席で聴くことは難しくなったけど、独自の活動がこれからますます楽しみ。

次回は五月五日、ネタだしはなんと『ぼんぼん唄』。
もともと志ん生の持ちネタで、いまは立川談四楼師の得意ネタとして知られてますが、どう料理されるのか、たのしみですなあ。


m_shike at 22:30コメント(1)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年03月23日 03:25
ワタクシの好きなフレーズは、最近ではあまり出てこなくなってしまいましたが、「世の中ついでに生きてるようなヤツが出てくる…」
落語の登場人物はこうでないと。
協会お辞めになってたんですね。

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