2016年02月23日

さらり軽くて聴きごたえあり 談吉百席 第十三回 2016/02/20


いまのところ毎回出席ですが、個人的には今回がベストワンかもなあ。

 
立川談吉『猫と金魚』
立川談吉『後生鰻』
立川談吉『高砂や』

仲入り

立川談吉『死神』 


●立川談吉『猫と金魚』
冒頭、「まくらなしで噺に入ったふり」のフェイクを入れて、そのあとのまくらが超絶面白い。なんだろうな、「ドラえもん電話」に関するたわいもない話なのに。

で、この噺を談吉さんが得意としているのは知ってるわけですが、これがまたとんでもないクスグリをポンと放りこんで来てこれが絶品。客席が心地よい大爆笑に包まれる。とんとんとんとんと進行し、サラッと終わって気持ちいい。


●立川談吉『後生鰻』
いつも通りそのまま居続けて二席目、小朝師の主催する二ツ目向け勉強会で陰陽について習ったので、今日は陰陽取り混ぜたネタをやると。さっきのが陽でこっちは陰。まあ確かにブラックユーモアだけど、得意のメロディアスな語り口かとてもスムースなので、いやな後味を感じる暇がない。落語聴いた満足だけが残る。


●立川談吉『高砂や』
三席目は談吉さんでは初めて聴いた好きな噺。個人的にはどうしても市馬師のイメージが強いかな。
これもまた談吉さんのメロディアスな語り口が生きる。謡のところだけでなく、噺全体が心地よい音楽。で、ギャグはきちっと効いていて、ゲラゲラ笑ってしまった。

で、ここまでで肝心なことは
  • まくらでの引っ掛かり、逡巡がまるでなくなった。
  • 三席ともに短くまとめて、短いのにしっかり面白い
ここね。特に短くまとめて面白いところは師匠の立川左談次師と同様のかっこよさにもつながって、とてもいい。


仲入り


●立川談吉『死神』 
陽・陰・陽ときて、陰な噺を最後に。

ここでもやはり、メロディーを感じる語り口が噺の黒さを重くしない。黒いけど軽快、黒いけど心地いい。
そして呪文ですよ。これはね、書けない。書けないけどぶったまげた。落語史上最高に「短い」文句だったとだけ記録しておこう。

落ちはどうひねるのかなと思ったら、わりとストレート、ただ照明(ボランティアさんが操作してます)ときちっとタイミングを合わせたので効果抜群。見事な出来でありました。


ここ1年くらい絶好調の新作が、今回入ってなかったのが残念といえば残念ではあるけど、以前より定評あった「歌」を感じさせる語り口、それだけが目立つのではなく、唄い調子を生かして噺そのものがグッと前に出るようになった。「なんでこの落語こんなにいいんだろう。あ、メロディがあるんだ」って感じ。そして繰り返すが、短い話がきちっと短くできる。

とにかく、聴き手の負担がとても低い、でも満足感はしっかりとある。僕から見ると、これはとても好ましい落語なのだ。


左談次師に似てきた?なんか、そんな気もするけど、まだ確証はない。
でも、とてもいい落語をやってる。それは確実に言えること。

次回は4月、ご予約を。

立川談吉落語会『談吉百席』-----立川談吉お墨付き黙認サイト「一致談吉」



m_shike at 09:30コメント(3)トラックバック(0)落語 | 生落語感想 

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コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年02月23日 12:17
死神…先月の道楽亭で試運転してましたよ。
同じ呪文ならば、最短ですな。
2. Posted by 通りすがり   2016年02月23日 23:41
道楽亭とは違う呪文でした。今回の方が短いです。
3. Posted by 4k    2016年02月23日 23:44
どんどん短くなってるんですね(笑)

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