『シェアする落語』次回は7/7です。

2016年01月31日

ぜん馬師さすがの貫禄 市川寄席 ぜん馬・寸志・志らべ・志ら門 2016/01/23


寸志さんが出ると聞いて。

 けっこう伝統ある会で、立川流の出演がわりと多い。

立川志ら門『権助魚』
立川志らべ『死神』

仲入り

立川寸志『壷算』
立川ぜん馬『抜け雀』 


●立川志ら門『権助魚』
口調は悪くないのだが、開口一番としては噺の運びがどうにも重い。一生懸命やってるし、ちょっと自分のギャグもいれたりして健闘はしているんだけど、客を温めることはできず。

でもこの人はにちょっと期待している。顔もいいんだよね。


●立川志らべ『死神』
すごく久しぶりに聴いた。噺に繫げるためのまくらが重すぎて。噺は最初はまあ快調だったが、やはりこう重いというのか。のめり込めない。ただ、あじゃらかもくれんは最近の政治ニュースを織り込んだもので、ずっと昔に師匠・立川志らくが演っていたものとちょっと似ていて面白かった。落ちも初めて聴くハッピーエンドのパターンで、これもなかなか。


仲入り


●立川寸志『壷算』
待ってました!パッと華やぐような雰囲気。客の反応が違う。お得意の壷算は安定の満足度、爆発度。


●立川ぜん馬『抜け雀』
久しぶりに高座上の湯飲みを見た 。喋りはじめると声がひどい。かすれていて特に高いところがひっくり返る感じ。喉頭がんで声帯を半分切除してしまったのだとか。

が、

がん闘病時に「トンネルの向こうで談志が読んでいる夢を見た」という話でどっと沸かせてから、さらりと噺に入ったらこれが面白い! ほとんど耳障りと言ってもいいくらい壊れている喉から、見事な調子の語り口があふれ出してくる。びっくりした。ふつうに教科書通りの進め方なのに、宿屋の亭主とわがままな芸術家二人のやり取りがおかしくてたまらない。

うーん、これはちょっとぜん馬師、また聴いてみたいなあ。


m_shike at 15:18コメント(2)落語 | 生落語感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by ますめっど   2016年01月31日 17:31
志ら門くんは、シブラクのまくら王が結構良かったんですよ。
ぜん馬師匠、大変そうだなぁ。
2. Posted by 4k    2016年02月08日 00:44
佐平次昇進披露にも出てましたけど、ちょっとだけ声良くなってました。

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